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【金相場】22日のNY金相場は、中東情勢の緊迫化や、米国の追加緩和への観測が意識され急反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1738.30ドル(+50.50ドル)と、先週15日相場以来1週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日の金相場は、アジア市場(時間外取引)では前日の軟調な流れを引き継ぎ売りが先行していた。しかし、トランプ政権と議会が、中小企業向けの雇用維持や、感染者の対応に追われる病院への資金手当てなどを含む総額4840億ドルの追加策を決定した事を受け、インフレヘッジとしての金需要が高まり買いが活発化。また、イラン革命防衛隊による度重なる挑発行為を受け、トランプ大統領は米海軍に対し「イランの砲艦が海上で米艦船を妨害した場合は破壊するよう指示」した事で中東情勢が緊迫化する中、逃避目的から金を買う動きが広がり上げ幅を拡大した。更に、バンク・オブ・アメリカが、今後1年半の金先物の目標価格を2000ドルから3000ドルに引き上げたことでテクニカルな買いも誘い、そのまま高値圏で引けた。
国内の金相場は、大幅高となったNY相場を映し一代高値を更新。買取ベースでは1gあたり6,470円(+105円)と、3日続伸し、14日に付けた歴代高値(6,462円)を上抜いて、史上最高値を再更新しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
04/23 6470円 (+105円)
04/22 6365円 (+3円)
04/21 6362円 (+45円)
04/20 6317円 (-124円)
04/17 6441円 (-13円)
04/16 6454円 (+6円)
04/15 6448円 (-14円)
04/14 6462円 (+69円)
04/13 6393円 (+32円)
04/10 6361円 (+98円)
10日間の金相場平均価格:6,407円/g
【パラジウム相場】22日のNYパラジウム相場は、原油や米国株の反発を受け買いが入るも、戻りを売られ続落。中心限月の6月限は1トロイオンス1892.20ドル(-15.40ドル)と、売り優勢で取引きを終了。リスクオフ地合いから調整安となった前日相場の流れを引き継ぎ、この日のパラジウムも序盤より軟調となった。一方、米国の追加策をはじめ各国主要中央銀行による追加緩和への思惑が浮上したことから、相場は次第にプラス圏に反転。また、ムニューシン米財務長官が「米国経済のほとんどが8月末までに活動を再開しているだろう」と述べた事で経済活動再開への楽観が強まったほか、他貴金属の上昇や、原油・米国株が急反発した事も材料となり、パラジウムも一時1924.10ドルまで上昇した。しかし、その後は売り買いが拮抗する中で売り戻され、結局マイナス圏に沈下して取引きを終えた。
国内のパラジウムは、売り優勢で引けたNY相場を映し3日続落。買取では1gあたり7,453円(-33円)と、本日貴金属では唯一値下げ、マイナス圏での値きとなりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/23 7453円 (-33円)
04/22 7486円 (-814円)
04/21 8300円 (-33円)
04/20 8333円 (±0円)
04/17 8333円 (+44円)
04/16 8289円 (-22円)
04/15 8311円 (-60円)
04/14 8371円 (-209円)
04/13 8580円 (+253円)
04/10 8327円 (-72円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,178円/g
11:50現在の金相場は1トロイオンス1743.10ドル、パラジウムは1896.75ドル、為替は1$107円76銭前後の値動きで推移しております。