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【金相場】19日のNY金相場は、米国の緩和的な金融政策により、金市場に資金が流入しやすい状態が当面続くとの見方が強まり上昇。中心限月の6月限は1トロイオンス1745.60ドル(+11.20ドル)と反発し、買い優勢に転じて取引きを終了。米バイオ医薬品企業のモデルナが、新型コロナのワクチンに関し、第1段階の臨床試験で良好な結果を示すデータが確認されたと発表した事から、金は時間外取引のアジア市場では売りが先行し安寄りした。しかし、この日行われた米国議会証言で、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「FRBと議会は一段の景気支援策を打ち出す必要があり、あらゆる手段を講じる」と強調した事を受け、インフレヘッジなど金市場に資金が流入しやすい状態が当面続くとの見方が強まり、金を買う動きが活発化。また、ドルが対ユーロで軟調となった事や、米国株が反落した事も支援材料となり、相場はプラス圏に反転する展開となった。
国内の金相場は、買い戻されたNY相場を映し反発。買取ベースでは1gあたり6,587円(+62円)と、プラス圏に転じ上昇しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
05/20 6587円 (+62円)
05/19 6525円 (-78円)
05/18 6603円 (+88円)
05/15 6516円 (+60円)
05/14 6455円 (+37円)
05/13 6418円 (+7円)
05/12 6411円 (+5円)
05/11 6406円 (+5円)
05/08 6401円 (+101円)
05/07 6300円 (-129円)
10日間の金相場平均価格:6,462円/g
【パラジウム相場】19日のNYパラジウム相場は、パウエルFRB議長とムニューシン財務長官による公聴会での証言を経て、追加刺激策への期待感から買い地合いが継続し一段高に。中心限月の6月限は1トロイオンス2074.70ドル(+47.60ドル)と、4営業日続伸し、中心終値では4月20日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。リスク選好意欲の高まりを受け急騰した前日相場の流れを引き継ぎ、この日のパラジウムは時間外取引より買いが先行。アジア市場では2080ドル前後まで上昇した。その後、欧州時間に入ると利益確定を目的とした売りに押され上げ幅を縮小する場面もあったが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の証言を受け、追加刺激策への期待感から急速に買い戻す動きが広がり急伸。加えて、原油相場が需給改善への期待を支えに堅調となったほか、金やプラチナなど他貴金属の上昇、テクニカル要因から買いが膨らみ、相場は一時2150ドル超まで上げ幅を拡大した。その後、米国株の下げや一部で利確売りが出た事で上げ幅を縮小するも、相場は底堅く推移し、一段高で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、堅調地合いが継続し一段高となったNY相場を映し4日続伸。買取では1gあたり7,596円(+72円)と、上げ幅を拡大。連日で月初来高値を抜いて、前日同様4月27日相場以来およそ3週間ぶりの高値となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
05/20 7596円 (+72円)
05/19 7524円 (+396円)
05/18 7128円 (+121円)
05/15 7007円 (+66円)
05/14 6941円 (-110円)
05/13 7051円 (-160円)
05/12 7211円 (+99円)
05/11 7112円 (+50円)
05/08 7062円 (+247円)
05/07 6815円 (-473円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,145円/g
13:35現在の金相場は1トロイオンス1759.70ドル、パラジウムは2086.90ドル、為替は1$107円80銭前後の値動きで推移しております。