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【金相場】27日のNY金相場は、米中対立激化への懸念が高まる中、安全資産としての逃避需要から買われ反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1710.70ドル(+5.10ドル)と、買い優勢に転じて取引きを終了。新型コロナウイルス感染防止のため制限していた経済活動を再開する動きが世界的に広がり、最悪期は脱したとの楽観が広がったほか、ワクチン開発への期待感を背景に、金相場は朝方まで軟調に推移した。一方、中国政府が香港統制を強化する「国家安全法」の導入を推進したことを受け、ポンペオ米国務長官はこの日声明を出し、「香港の自治はもはや守られていないと議会に報告した」と説明。香港に認めてきた関税やビザ(査証)発給などの優遇措置の停止につながる可能性があるほか、トランプ米大統領が週内にも中国に制裁を科す可能性を示唆するなど、米中関係悪化への警戒感が意識され、相場は買い優勢に反転する展開となった。
国内の金相場は、買い優勢となったNY相場や為替要因からプラス圏に転じ反発。買取ベースでは1gあたり6,459円(+31円)と、3営業日ぶりに値を上げ反発しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
05/28 6459円 (+31円)
05/27 6428円 (-90円)
05/26 6518円 (-10円)
05/25 6528円 (+22円)
05/22 6506円 (-74円)
05/21 6580円 (-7円)
05/20 6587円 (+62円)
05/19 6525円 (-78円)
05/18 6603円 (+88円)
05/15 6516円 (+60円)
10日間の金相場平均価格:6,525円/g
【パラジウム相場】27日のNYパラジウム相場は、原油や株式相場の値動きや米中関係への先行き不安を背景に売り買いが交錯。中心限月の6月限は1トロイオンス1976.60ドル(-12.50ドル)と、マイナス圏に転じ、前日の上げ幅を戻して取引きを終了。原油相場が利確売りに押され軟調となった事を受け、時間外取引よりパラジウムも相場を圧迫され軟調となった。また、香港情勢を巡り、米国トランプ大統領は週内にも中国に制裁を科す可能性を示唆するなど、米中対立が深刻化した事も売り材料となった。一方、新型コロナウイルス感染防止のため制限していた経済活動を再開する動きが世界的に広がっていることや、ワクチン開発への期待感を背景に、投資家心理が改善。米経済への打撃についても、最悪期は脱したとの楽観が広がった事から、株式市場が堅調となるとパラジウムも買い戻され、下げ幅を縮小した。
国内のパラジウムは、小動きな展開となり横ばい圏で推移。買取では1gあたり7,420円(-5円)と、小幅ながら値を下げ続落となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
05/28 7420円 (-5円)
05/27 7425円 (-237円)
05/26 7662円 (+171円)
05/25 7491円 (-275円)
05/22 7766円 (-94円)
05/21 7860円 (+264円)
05/20 7596円 (+72円)
05/19 7524円 (+396円)
05/18 7128円 (+121円)
05/15 7007円 (+66円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,488円/g
11:25現在の金相場は1トロイオンス1718.55ドル、パラジウムは1984.70ドル、為替は1$107円85銭前後の値動きで推移しております。