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【金相場】23日のNY金相場は、新型コロナウィルスの感染拡大への警戒感や、米中貿易の先行き不安が意識され買い地合いが継続。中心限月の8月限は1トロイオンス1782.00ドル(+15.60ドル)と、3営業日続伸し一段高に。中心終値では4月14日に付けた年初来高値(1768.90ドル)を上抜き、2012年10月4日相場(1796.50ドル)以来およそ7年8カ月ぶりの高値で取引きを終了。ナバロ米大統領補佐官は前日のFOXニュースの番組で、米中貿易合意の第1段階合意について「終わった」と打ち切りを示唆。その後、トランプ大統領が中国との第1段階貿易合意は「全く損なわれていない」と説明。補佐官の発言を否定する格好となったが、米中対立激化への警戒感から安全資産とされる金には質への逃避買いが集まった。また、外国為替市場ではドル安が進行したほか、新型コロナウイルスの感染拡大第2波への警戒感が意識され上げ幅を拡大。相場は年初来高値を抜いて、一時1786.80ドルまで上昇するなど価格水準を切り上げた。世界経済への先行き不透明感や、米中関係の悪化、各国中央銀行による異次元の量的金融緩和などを背景に、ゴールドマン・サックス・グループは、向こう1年の金相場見通しを従来の1オンス=1800ドルから2000ドルに引き上げるなど強気姿勢を示している。
国内の金相場は、一代高値となったNY相場を映し上伸。買取ベースでは1gあたり6,615円(+20円)と、3日続伸し上げ幅を拡大。5月18日(6,603円)に付けた歴代高値を上抜き、史上最高値を記録しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
06/24 6615円 (+20円)
06/23 6595円 (+22円)
06/22 6573円 (+94円)
06/19 6479円 (-13円)
06/18 6492円 (-18円)
06/17 6510円 (-16円)
06/16 6526円 (-6円)
06/15 6532円 (+43円)
06/12 6489円 (-47円)
06/11 6536円 (+29円)
10日間の金相場平均価格:6,535円/g
【パラジウム相場】23日のNYパラジウム相場は、ドル安や、株高、金の一代高値更新を背景に買いを集め上伸。中心限月の9月限は1トロイオンス1951.10ドル(+9.00ドル)と、中心終値では9日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、ナバロ大統領補佐官による「米中貿易協議は終わった」との発言を受けて、時間外取引では売りが先行するも、トランプ大統領が中国との貿易交渉を巡る第1段階の合意について「全く変わっていない」と発言した事から買い戻しが入り序盤は売り買いが交錯した。その後、発表された6月ユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)速報値が市場予想以上に上昇し堅調となったほか、米国のPMIも上昇した事で投資家のリスク選好意欲が改善。世界経済が次第に回復に向かいだしているとの楽観から、ナスダックでは史上最高値を記録するなど株高が進み、パラジウムも連れ高となった。また、金が年初来高値を抜いて、約7年8ヶ月(2012年10月4日相場)ぶりの高値を更新するなど価格水準を一段切り上げた事や、ドル安が進んで割安感が意識された事も追い風となり、この日も買い優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、NY相場高を映すも円高の流れで上げを消化し前日比変わらずの展開に。買取では1gあたり7,293円(±0円)と、値動き無しの横ばい推移となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/24 7293円 (±0円)
06/23 7293円 (+181円)
06/22 7112円 (-49円)
06/19 7161円 (-116円)
06/18 7277円 (-27円)
06/17 7304円 (-17円)
06/16 7321円 (+88円)
06/15 7233円 (-55円)
06/12 7288円 (-16円)
06/11 7304円 (-154円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,259円/g
11:25現在の金相場は1トロイオンス1774.25ドル、パラジウムは1938.90ドル、為替は1$106円46銭前後の値動きで推移しております。