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2015年02月23日先週末の海外相場安を映して、国内貴金属は総じて軟調に推移↓

【金相場】先週末20日のNY金相場は反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1204.90ドル(-2.70ドル)と、ギリシャへの金融支援の延長で合意するとの思惑が広がった事を背景に売りが優勢となり、この日はマイナスに転じて取引きを終了。この日の金相場は、方向感に乏しく全体的に薄商いとなった中、序盤はギリシャ支援協議の先行き不透明感から買いが先行し堅調に推移した。しかしその後は、週末を前に持ち高調整から手仕舞い売りが出たほか、米の株式相場が切り返しプラスに転じた事を受け、金は徐々に上げ幅を縮小。また、ユーロ圏財務相とギリシャが4カ月の金融支援延長で合意するとの報道が伝わり、相場を圧迫。そのまま前日終値を割り込みマイナス圏に沈んで今週の取引きを終えた。イエレン議長の半期に一度の議会証言を今週に控えている事から、市場では事実上のゼロ金利政策の解除時期を巡る思惑が交錯しているだけに、証言内容を見極めたいとする声も多く様子見ムードが強かった。先日公表された1月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録は、平均時給の低迷、低調なコアインフレ率、ドル高や原油価格下落への警戒感が示されたことでハト派寄りな内容となった。今回イエレン議長の声明がハト派寄りな内容となれば、ドル安を背景に金は上昇する可能性があるが、利上げ時期を示すより具体的内容となればドル高圧力から金は一段と下押される可能性も。

祝日(プレジデンツデー)を除いた今週4営業日の金相場は、値を上げた日が1日(19日)、下げた日が3日(17日・18日・20日)と、売りが優勢で推移。依然としてギリシャ債務を巡り警戒感が強かったものの、中国が春節(旧正月)を迎えた事から実需買いが減少した事や、米の早期利上げ観測から金は相場を圧迫し前週に続き軟調に推移した。週末終値では前週末(13日)比 1トロイオンス-22.20ドル(-1.8%)と、4週連続で前週比マイナスで越週。4営業日(17日~20日) の金平均価格は1トロイオンス1205.32ドルとなり、週間5営業日の値動きは以下の通り。

《NY金相場 先週の値動き(16日~20日)

02/16   プレジデンツデーの為、休場

02/17   1208.60ドル (-18.50ドル)

02/18   1200.20ドル (-8.40ドル)

02/19   1207.60ドル (+7.40ドル)

02/20   1204.90ドル (-2.70ドル)
※前週末比:1トロイオンス-22.20ドル(-1.8%)

(5営業日の金平均価格:1トロイオンス1205.32ドル)


国内の金相場は先週末の海外相場が小幅ながら値を下げた事を映して続落。買取ベースでは1gあたり4,943円(-18円)と、5日続落し直近では最長の下げとなりました。






【パラジウム相場】先週末20日のNYパラジウム相場は反落。中心限月の3月限は1トロイオンス779.20ドル(-7.60ドル)と、全体的に薄商いとなった中、週末を前にした持ち高調整から売られマイナスに転じて取引きを終了。この日のパラジウム相場は、強弱まちまちとなった欧州圏の経済指標や、ギリシャ債務問題を巡り先行き不安の高まりから売りが先行。また、金やプラチナなど他貴金属が軟調に推移しているのを眺め、パラジウムも相場を圧迫され売りが優勢となった。途中、外為市場でドルが軟調に推移した事や、株式相場が上昇した事で下げ幅を縮小する場面もあったが、結局この日はマイナス圏で取引きを終えた。

週間4営業日のパラジウムは他貴金属と同様、値を上げた日が1日(19日)、下げた日が3日(17日・18日・20日)と、ウクライナを巡り政府側と親ロシア派とで停戦合意が実行された事や、中国の大型連休、需給の緩みから売りが優勢で推移。週末終値(20日:779.20ドル)では、前週末終値(13日:794.45ドル)に対して1トロイオンス-15.25ドル(-1.9%)と、3週ぶりにマイナスで越週。4営業日のパラジウム平均価格は1トロイオンス781.46ドルと、前週平均比(9日~13日776.00ドル)では、+5.46ドル(+0.7%)となり、週間の値動きは以下の通り。

《NYパラジウム相場 先週の値動き(17日~20日)》

02/16   プレジデンツデーの為、休場

02/17   783.25ドル  (-11.20ドル)

02/18   776.60ドル  (-6.65ドル)

02/19   786.80ドル  (+10.20ドル)

02/20   779.20ドル  (-7.60ドル)
※前週末比:1トロイオンス-15.25ドル(-1.9%)

(5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス781.46ドル)



国内のパラジウム相場は、先週末の海外相場安を映して反落。買取では1gあたり3,181円(-16円)と、マイナスに転じました。



現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金相場は1トロイオンス1203.65ドル、パラジウムは783.30ドル、為替は1$119円09銭前後の値動きで推移しております。