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2020年08月28日国内貴金属はパラジウムを除いて反落。金は3営業日ぶりに値を下げた一方、パラジウムは約2週間半ぶりの高値に回復↑

【金相場】27日のNY金相場は、米国長期金利の上昇や株高を背景に売られ反落。中心限月の12月限は1トロイオンス1932.60ドル(-19.90ドル)と、マイナスサイドに転じて取引きを終了。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長はこの日朝、カンザスシティー連銀が主催する経済シンポジウムで講演し、インフレ率が目標の2%を一時的に上回ることを許容する新たな政策方針を発表。景気回復局面で物価上昇圧力が強まってもゼロ金利政策を長期間維持すると表明した事から、金は買われ序盤は堅調となった。一方、その後、消費者物価が当局の目標を大きく上回った場合は躊躇せず行動すると発言したため、金買いは一服。長期金利が上昇する中、投資家のリスク選好意欲が高まり株式に資金が流入する半面、安全資産とされる金は相場を圧迫された。

国内の金相場は、マイナス圏に反転したNY相場を映し3営業日ぶりに反落。買取ベースでは1gあたり7,226円(-40円)と、値を落とす展開となりました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

08/28  7226円 (-40円)

08/27  7266円 (+50円)

08/26  7216円 (+25円)

08/25  7191円 (-11円)

08/24  7208円 (-55円)

08/21  7263円 (+63円)

08/20  7200円 (-214円)

08/19  7414円 (+29円)

08/18  7385円 (+125円)

08/17  7260円 (+53円)

10日間の金相場平均価格:7,263円/g


【パラジウム相場】27日のNYパラジウム相場は、ドル高や他貴金属の下げを眺めて3営業日ぶりに反落。中心限月の9月限は1トロイオンス2159.20ドル(-31.40ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。米連邦準備理事会(FRB)は27日、臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、物価上昇率が一時的に2%を超えることも容認する新たな金融政策の方針を決めた。ゼロ金利が長期化し、米国の景気回復を後押しするとの見方から投資家のリスク選好意欲が高まり、パラジウムは買いが先行。相場は一時2225.80ドルまで急伸した。しかし、ドル安が一服したほか、他貴金属が軟調になった事から次第に上げ幅を縮小。利益を確定する動きもあり、結局マイナス圏に沈下して取引きを終えた。

国内のパラジウムは、引け後の海外相場の戻りや円安要因を受け上昇。買取では1gあたり8,063円(+33円)と、プラス圏で推移し、11日相場以来およそ2週間半ぶりの高値となりました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

08/28  8063円 (+33円)

08/27  8030円 (±0円)

08/26  8030円 (-17円)

08/25  8047円 (+77円)

08/24  7970円 (-55円)

08/21  8025円 (-5円)

08/20  8030円 (+11円)

08/19  8019円 (+44円)

08/18  7975円 (+33円)

08/17  7942円 (+203円)

10日間のパラジウム相場平均価格:8,013円/g


11:20現在の金相場は1トロイオンス1942.80ドル、パラジウムは2183.90ドル、為替は1$106円76銭前後の値動きで推移しております。