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2020年10月30日ドル高を背景に軟調に推移したNY相場を映し、国内貴金属も調整地合いが継続。

【金相場】29日のNY金相場は、換金目的の売りは一巡しつつあるが、安全資産である米ドルへの資金シフトが引き続き観測され圧迫。中心限月の12月限は1トロイオンス1868.00ドル(-11.20ドル)と、続落して取引きを終了。欧州での新型コロナ感染再拡大を受けてドルに逃避目的の買いが入る中、ドル建ての金商品は割高感が意識され序盤より軟調となった。また、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が記者会見で、12月に追加緩和策で合意する可能性を強く示唆したこともユーロ売り・ドル買い進行に繋がった。ただ、米大統領選をめぐる不透明感や欧米での新型コロナウイルス感染拡大を背景とした景気後退への懸念がくすぶる中、安全資産とされる金の需要は底堅く、下値は限られた。なお、米商務省が朝方に発表した2020年7~9月期の実質GDP(国内総生産)速報値は年率換算で前期比33.1%増と、伸びは比較可能な1947年以降で最大を記録したが、市場の反応は乏しかった。

国内の金相場は、引き続きドル高の進行に圧迫されたNY相場を映し軟調地合いが継続。買取ベースでは1gあたり6,856円(-34円)と、3営業日続落となりました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

10/30  6856円 (-34円)

10/29  6890円 (-95円)

10/28  6985円 (-27円)

10/27  7012円 (+30円)

10/26  6982円 (-29円)

10/23  7011円 (-54円)

10/22  7065円 (-27円)

10/21  7092円 (+34円)

10/20  7058円 (+20円)

10/19  7038円 (-12円)

10日間の金相場平均価格:7,018円/g


【パラジウム相場】29日のNYパラジウム相場は、ドル高の進行や、欧米での新型コロナウィルスの感染再拡大を背景に相場を圧迫され4日続落。中心限月の12月限は1トロイオンス2198.50ドル(-52.10ドル)と、中心終値では約2ヶ月(8月27日相場)ぶりの安値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、売り優勢となった前日相場の反動から時間外取引では買い戻しが先行し上昇した。しかし、欧州時間に入るとリスク回避としてのドル買いユーロ売りが進行した事を受け相場は次第に失速。また、欧州ではコロナ感染抑制策としてフランスやドイツが28日に行動制限を強化し、米国でも28日の新規感染者数が最多水準で高止まりしている事から、欧州各国や米国の景気停滞が意識された事も相場の圧迫材料となった。日中取引きでは発表された米国GDP(2020年7~9月期)が前期比33.1%増と、伸びは統計開始の1947年以降で最大を記録し、株式相場が反発した事でやや買い戻される場面もあったが、原油安やドル高の継続が重しとなり、結局マイナス圏で取引きを終えた。

国内のパラジウム相場は、ドル高や欧米景気への先行不安を意識され軟調となったNY相場を映し調整地合いが継続。買取では1gあたり8,179円(-159円)と、7営業日続落となりました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

10/30  8179円 (-159円)

10/29  8338円 (-215円)

10/28  8553円 (-104円)

10/27  8657円 (-28円)

10/26  8685円 (-49円)

10/23  8734円 (-55円)

10/22  8789円 (-55円)

10/21  8844円 (+176円)

10/20  8668円 (+38円)

10/19  8630円 (-55円)

10日間のパラジウム相場平均価格:8,608円/g


10:30現在の金相場は1トロイオンス1876.35ドル、パラジウムは2219.50ドル、為替は1$104円50銭前後の値動きで推移しております。