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【金相場】5日のNY金相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和的な金融政策が長期化するとの見方が広がる中、買いが膨らみ一段高へ。中心限月の12月限は1トロイオンス1946.80ドル(+50.60ドル)と、+2.6%急騰し、中心終値では9月18日相場(1962.10ドル)以来およそ7週間ぶりの高値を付けて取引きを終了。新型コロナウイルスの新規感染者数が急増する中、FRBが緩和的な政策を当面続けるとの観測が根強く、金利を生まない資産である金に買いが集まり序盤より堅調となった。また、外国為替市場では、ドル指数が1%低下するなど主要通貨に対してドル安が進行。ドル建てで取引される金商品に割安感が生じ買われやすかったほか、米大統領選の最終決着に時間が掛かるとの見方が強まった事も、安全資産としての金買いを後押しする形となり、一時1954ドル超まで買われるなど価格水準を切り上げた。
民主党のバイデン前副大統領候補が勝利に近づいているものの、共和党のトランプ米大統領は不正を理由にミシガン州などでの集計作業を止めるよう求めたほか、法廷闘争も辞さない構え。大統領選の最終的な決着に時間がかかるとの懸念が強まっている。
また、米連邦公開市場委員会(FOMC)は4、5両日に開催した定例会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くことを決定。資産購入額も現在の月1200億ドル(約12兆4300億円)で維持した。FRBパウエル議長は、経済には財政・金融政策による追加支援が必要だと指摘。新型コロナウイルスの感染ペース加速はリスクだと警告した。
国内の金相場は、約7週間ぶりの高値を更新するなど一段高となったNY相場を映し急反発。買取ベースでは1gあたり7,048円(+76円)と、10月22日相場以来およそ2週間ぶりの高値となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
11/06 7,048円 (+76円)
11/05 6,972円 (-31円)
11/04 7003円 (+107円)
11/02 6896円 (+40円)
10/30 6856円 (-34円)
10/29 6890円 (-95円)
10/28 6985円 (-27円)
10/27 7012円 (+30円)
10/26 6982円 (-29円)
10/23 7011円 (-54円)
10日間の金相場平均価格:6,966円/g
【パラジウム相場】5日のNYパラジウム相場は、ドル安の加速や、各国中央銀行による金融緩和策の維持、強化の思惑が買いを後押しし急伸。中心限月の12月限は1トロイオンス2383.60ドル(+76.00ドル)と、大きく上振れ、中心終値では10月23日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、投資家のリスク選好意欲の高まりを受け、時間外取引より買いが先行し堅調となった。また、外国為替市場ではドルが主要通貨に対して軟調に推移した事から割安感が意識されたほか、各国の中央銀行が金融緩和策の維持、強化をするとの観測も買い要因となり上げ幅を拡大。米国株が急伸した事も強材料なり、相場は一時節目である2400ドルを突破し、2437.10ドルを付けるなど一段高となった。
米連邦準備理事会(FRB)がこの日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)でゼロ金利政策を長期間続ける考えを改めて示すと同時に、パウエル議長は経済には財政・金融政策による追加支援が必要だと指摘した。また、イングランド銀行 (英中銀)は債券購入プログラムを1500億ポンド(約20兆3000億円)拡大すると発表するなど、各国中央銀行が金融緩和の強化姿勢を強めた。
国内のパラジウム相場は、一段高となったNY相場を映し急騰。買取では1gあたり8,553円(+226円)と、8,500円台に乗せ、10月27日相場(約1週間)ぶりの高値となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
11/06 8553円 (+226円)
11/05 8327円 (-61円)
11/04 8388円 (+220円)
11/02 8168円 (-11円)
10/30 8179円 (-159円)
10/29 8338円 (-215円)
10/28 8553円 (-104円)
10/27 8657円 (-28円)
10/26 8685円 (-49円)
10/23 8734円 (-55円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,458円/g
11:00現在の金相場は1トロイオンス1949.85ドル、パラジウムは2391.50ドル、為替は1$103円66銭前後の値動きで推移しております。