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【金相場】10日のNY金相場はドル高・ユーロ安を背景に相場を圧迫され反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1160.10(-6.40ドル)と、中心終値では昨年11月12日相場以来およそ4ヶ月ぶりの安値で取引きを終了。この日の金相場は、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策が開始したことをきっかけに、外国為替市場ではドルがユーロに対して大きく上昇。ドル建ての金は割高感に相場を圧迫され売りが先行した。途中、米大統領経済諮問委員会(CEA)のファーマン委員長が、「強いドルは米経済成長への向かい風になる」と、過剰なドル高への懸念を示した事から、ドルの上昇が一服。相対的に金は買われ1170ドル圏内まで上昇する場面もあった。しかし、ダラス連銀フィッシャー総裁がこの日の講演内で、利上げの早期実施を支持する発言が注目された事や、市場では米連邦準備理事会(FRB)が年央にも利上げを開始するとの観測が強まった為、金は再び売りに転じマイナス圏に転じた。ただ、この日は米欧をはじめ世界的な株安を受けて投資家心理が悪化。安全資産として金を買う動きや、安値拾いの買いも入った事で下値は限定的にとどまった。
国内の金相場はマイナスに転じた海外相場や、外為市場で株価動向への警戒からリスク回避に伴う円買いが進んだ事を映して反落。買取では1gあたり4,865円(-29円)と、一昨日付けた直近の安値を下回り、昨年12月17日相場以来およそ3ヵ月ぶりの安値へ沈みました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
03/11 4865円 (-29円) ※最安値
03/10 4894円 (+25円)
03/09 4869円 (-97円)
03/06 4966円 (+5円)
03/05 4961円 (-4円)
03/04 4965円 (-32円)
03/03 4997円 (-21円)
03/02 5018円 (+42円) ※最高値
02/27 4976円 (+39円)
02/26 4937円 (-1円)
直近10日間の金相場平均価格:4,945円/g
【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、一段と進んだドル高や、利益確定売りに相場を圧迫され反落。中心限月の6月限は1トロイオンス804.10ドル(-18.85ドル)と、マイナスに転じ中心終値では先月24日相場以来およそ2週間ぶりの安値で取引きを終了。この日のパラジウム相場は他貴金属同様、ドル高を背景に相場を圧迫され、序盤より売りが先行して軟調に推移。また、欧州株式相場が軒並み下落した事に加え、米国株価も大きく値を下げた事から、市場では投資家心理が悪化しリスクオフが台頭。経済情勢に左右され易いパラジウムも売り込まれた。このほか、中国をはじめ新興国の先行き不安や、プラチナの弱地合い、原油安も相場の圧迫要因となり、利益を確定する動きから売りが優勢となり、マイナス圏でこの日の取引きを終えた。中心6月限の値動きは、高値824.75ドル、安値801.00ドル、終値804.10ドル。
国内のパラジウム相場は、海外相場安や、最近までの高値反動からマイナスに転じ、買取では1gあたり3,337円(-60円)と、昨日付けた14年ぶりの高値から後退。先週2日相場と同額まで値戻し、およそ1週間ぶりの安値となりました。
《直近10日間のパラジウ相場価格推移(買取)》
03/11 3337円 (-60円)
03/10 3397円 (+17円) ※最高値
03/09 3380円 (±0円)
03/06 3380円 (±0円)
03/05 3380円 (±0円)
03/04 3380円 (-6円)
03/03 3386円 (+49円)
03/02 3337円 (+38円)
02/27 3299円 (+27円)
02/26 3272円 (+43円) ※最安値
直近10日間のパラジウム相場平均価格:3,355円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1164.20ドル、パラジウムは805.55ドル、為替は1$121円42銭前後の値動きで推移しております。