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先週末13日のNY金相場は方向感に乏しい中、小幅に値を上げ続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1152.40ドル(+0.50ドル)と、ほぼ横ばいながら2営業日続伸して取引きを終了。この日の金相場は、時間外取引きから中国需要の買いが入った事や、安値拾いの買いに押され堅調に推移。また、この日発表された米の3月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は91.2と、前月値(95.4)、市場予想(95.5)を共に下回り低調な内容となった事を受けて、外為市場ではドル買いが後退。金相場は相対的に買われ上伸した。その後は、ドルが再びユーロに対して上昇したほか、原油相場が一段と下げ幅を広げた事を受けインフレ抑制観測から金は徐々に上げ幅を縮小し、一時マイナス圏に軟化。ただ、米の株式相場が大幅に下落した事を受けて金相場は底堅い状態となり、下げては買い戻すを引けまで繰り返し、結局ほぼ横ばいながらプラス圏を維持してこの日の取引きを終えた。
市場では米の利上げ開始が間近と見込んでおり、早ければ年央にも実施されるとの見方が増す中、今週17日-18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に関心が高まっている。現在市場では利上げ時期の観測が早まるというのが基本シナリオで、すでに足元ではドル全面高の様相。一方で、米国内からドル高批判が出やすくなっており、これまで静観していたFOMCが今回の議会で懸念を示すようなら、ドルは一旦調整され相対的に金は買われ易くなる模様。ただ、18日に発表される声明文で金融政策の正常化に「忍耐強い」アプローチが必要とする文言が変更ないし削除されれば、早期に利上げ開始との思惑に傾きやすくなり外為市場ではドル買いが強まる中、金は相場を圧迫され一段と下押される可能性もあるので動向が注視されている。
今週5営業日の金相場は、値を上げた日が3日(9日・12日・13日)、下げた日が2日(10日・11日)と、週間ではプラス圏で引けた日が勝ったものの上値は重く、値を下げた2日間の下げ幅が上回った。米の早期利上げ観測の高まりや、ECBによる量的緩和策の実施から外為市場では、ユーロ安ドル高が一段と加速し、ドル建ての金は相場を圧迫され前週相場に続いて軟調に推移。週末終値(1152.40ドル)では前週末(6日相場:1164.30ドル)に対して、1トロイオンス-11.90ドル(-1%)と、2週連続マイナスで越週。5営業日(3月9日~13日) の金平均価格は1トロイオンス1156.30ドルとなり、週間5営業日の値動きは以下の通り。
《NY金相場 先週の値動き(3月9日~13日)
03/09 1166.50ドル (+2.20ドル)
03/10 1160.10ドル (-6.40ドル)
03/11 1150.60ドル (-9.50ドル)
03/12 1151.90ドル (+1.30ドル)
03/13 1152.40ドル (+0.50ドル)
※前週末比:1トロイオンス-11.90ドル(-1%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1156.30ドル
国内の金相場は値動きなしの横ばい。買取ベースでは1gあたり4,839円(±0円)と、前営業日比変わらずで推移しました。
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金相場は1トロイオンス1160.15ドル、為替は1$121円30銭前後の値動きで推移しております。