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2021年06月18日FOMC結果を受け軟調となったNY相場を映し、国内貴金属も総じて値を下げ調整安の展開に。

【金相場】17日のNY金相場は、米金融緩和の早期縮小・利上げ観測を背景としたドル高の進行が重しとなり大幅反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1774.80ドル(-86.60ドル)と、中心終値では5月上旬以来およそ1ヶ月半ぶりの安値で取引きを終了。米連邦準備制度理事会(FRB)は前日まで連邦公開市場委員会(FOMC)を開催。前日相場の清算値確定後に、FRBの政策金利見通しが公表され、利上げ時期の予想が前倒しとなった事や、量的緩和縮小に関する検討を開始したことも明らかになった。これを受けて外国為替市場ではドル買いが進行し、ドル建て商品である金の割高感が強まったほか、他商品の売りも重なり軟調な展開となった。

国内の金相場は、FOMC結果を背景に持ち高調整売りに押されたNY相場を映し軟調地合いが継続。買取ベースでは1gあたり6,892円(-158円)と、4営業日続落し、5月6日相場(約1ヶ月半)ぶりの安値水準に値戻す展開となりました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

06/18  6,892円 (-158円)

06/17  7,050円 (-100円)

06/16  7,150円 (-36円)

06/15  7,186円 (-10円)

06/14  7,196円 (-72円)

06/11  7,268円 (+20円)

06/10  7,248円 (-26円)

06/09  7,274円 (-12円)

06/08  7,286円 (+4円)

06/07  7,282円 (+44円)

10日間の金相場平均価格:7,183円/g



【パラジウム相場】17日のNYパラジウム相場は、前日のFOMC結果を受けた米国の早期利上げ観測や、ドル高の進行、中国による商品備蓄抑制などが意識され大幅反落。中心限月の9月限は1トロイオンス2512.20ドル(-324.60ドル)と、大きく値を落とし、中心終値では3月18日相場以来およそ3ヶ月ぶりの安値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは、大幅高で引けた前日相場の流れを継いで時間外取引きでは小高く推移した。一方、引け後に公表された米国のFOMC結果が想定よりもタカ派寄りとなった事で、早期利上げ観測の高まりや、量的緩和縮小が意識され次第にマイナス圏へ反転。ドル高の進行や、他貴金属の下げなども意識されたほか、需給逼迫を背景にパラジウムはここ数ヶ月間では史上最高値水準で推移していた反動もあって、利確目的の売りも出やすかった。また、中国が商品価格の上昇を抑えるために銅やアルミニウム、亜鉛などの国家備蓄を放出すると発表した事も相場の重しとなった。

国内のパラジウム相場は、高値調整売りに押されたNY相場を映し3営業日ぶりに大幅反落。買取では1gあたり9,680円(-1128円)と、この所の高値水準から下げ、3月17日相場(約3ヶ月)ぶりの安値圏に値戻す展開となりました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/18  9,680円 (-1128円)

06/17  10,808円 (+176円)

06/16  10,632円 (+28円)

06/15  10,604円 (-55円)

06/14  10,659円 (+22円)

06/11  10,637円 (-55円)

06/10  10,692円 (-110円)

06/09  10,802円 (-83円)

06/08  10,885円 (±0円)

06/07  10,885円 (-49円)

10日間のパラジウム相場平均価格:10,628円/g


10:35現在の金相場は1トロイオンス1786.80ドル、パラジウムは2532.75ドル、為替は1$110円30銭前後の値動きで推移しております。