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【金相場】14日のNY金相場は、ハト派寄りなパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を受け、ドル安が進んだほか、長期金利の低下も支援材料となり続伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1825.00ドル(+15.10ドル)と、上げ幅を拡大し、終値では6月16日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。朝方発表された6月の卸売物価指数(PPI)は前月比1.0%上昇と、市場を上回った。ただ、パウエル議長はこの日の議会証言で、インフレ率の上昇は「一時的」と従来の見解を繰り返し、緩和策縮小の条件とする雇用と物価の目標到達には「依然として遠い」と述べた。これを受けて早期の緩和縮小への警戒感が和らぎ、長期金利が低下。加えて外国為替市場ではドル安が進行し、ドル建て商品である金商品に割安感が生じた事も支援材料となり、堅調地合いとなった。
国内の金相場は、約1ヵ月ぶりの高値を更新するなど堅調となったNY相場を映し4連騰。買取ベースでは1gあたり7,039円(+25円)と、連日で直近高値を上抜いて、前日に続き6月17日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
07/15 7,039円 (+25円)
07/14 7,014円 (+7円)
07/13 7,007円 (+7円)
07/12 7,001円 (+40円)
07/09 6,961円 (-46円)
07/08 7,007円 (+35円)
07/07 6,972円 (-5円)
07/06 6,977円 (+12円)
07/05 6,965円 (+11円)
07/02 6,954円 (+60円)
10日間の金相場平均価格:6,990円/g
【パラジウム相場】14日のNYパラジウム相場は、ドル安や長期金利の低下を背景に支えられるも、株安などが重しとなり続落。中心限月の9月限は1トロイオンス2826.30ドル(-6.20ドル)と、マイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、時間外取引きより売りが先行し安寄りした。一方、ニュージーランド中銀が債券買い入れ停止を発表し、ドル安に振れたことを受けて堅調となり売り買いが交錯。その後、日中取引に入ると、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の議会証言を受けて、金融緩和策の早期縮小観測が後退。為替市場ではドル安に振れたことや、長期金利の低下を受けて下支えられるも、株価が下げる場面では売り押され、結局マイナス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は、軟調となったNY相場を映し続落。買取では1gあたり10,846円(-110円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
07/15 10,846円 (-110円)
07/14 10,956円 (-39円)
07/13 10,995円 (+171円)
07/12 10,824円 (-11円)
07/09 10,835円 (-187円)
07/08 11,022円 (+247円)
07/07 10,775円 (-165円)
07/06 10,940円 (+83円)
07/05 10,857円 (+82円)
07/02 10,775円 (-5円)
10日間のパラジウム相場平均価格:10,883円/g
11:40現在の金相場は1トロイオンス1830.50ドル、パラジウムは2822.75ドル、為替は1$109円89銭前後の値動きで推移しております。