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【金相場】27日のNY金相場は、米国金利の先高観や対ユーロでのドル高が重しとなり続落。中心限月の2月限は1トロイオンス1793.10ドル(-36.60ドル)と、売り優勢で取引きを終了。米連邦準備制度理事会(FRB)は前日午後に発表した米連邦公開市場委員会(FOMC)声明で、「利上げは間もなく適切となる」と明言し、次回会合で事実上のゼロ金利政策を解除する意向を示唆。これを受けて外国為替市場では対ユーロでドルが上昇し、ドル建ての金商品の重しとなった。また、朝方発表された昨年10月ー12月期の実質GDP(国内総生産)速報値は年率換算で前期比6.9%増加。通年の成長率は5.7%と、1984年以来37年ぶりの大幅な伸びとなった。また、週間新規失業保険申請は前週比3万件減の26万件と、4週ぶりのマイナス。これらの好調な統計結果を受け、ドル買いが進んだことも圧迫要因となり、マイナス圏で取引きを終えた。
国内の金相場は、NY相場の値動きを映し続落。買取ベースでは1gあたり7,281円(-48円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
01/28 7,281円 (-48円)
01/27 7,329円 (-51円)
01/26 7,380円 (+12円)
01/25 7,368円 (+47円)
01/24 7,321円 (-27円)
01/21 7,348円 (-32円)
01/20 7,380円 (+84円)
01/19 7,296円 (-14円)
01/18 7,310円 (+21円)
01/17 7,289円 (-2円)
10日間の金相場平均価格:7,330円/g
【パラジウム相場】27日のNYパラジウム相場は、供給逼迫への警戒感や、良好な米国経済指標を背景に8営業日続伸と強地合いが継続。中心限月の3月限は1トロイオンス2366.50ドル(+15.90ドル)と、連日で年初来高値を上抜き、終値では昨年9月3日相場(2416.30ドル)以来およそ5ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。米金融当局が前日に予想よりタカ派的な姿勢を示し、インフレ対応で積極的なアプローチを取ることを浮き彫りにしたことから、外国為替市場ではドル買いが台頭。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に時間外取引では相場を圧迫され安寄りした。一方、米政府は27日、ロシアによるウクライナ侵攻を抑止する対抗措置についてドイツと2月7日に協議すると発表。ロシアと欧米諸国の緊張が深刻化すれば、世界最大のパラジウム産出国であるロシアから供給停滞が生じ、供給が逼迫するとの警戒感の強まりからパラジウムは急激に買い戻される展開となった。また、米国の昨年10月-12月期の実質GDP速報値が1984年以来37年ぶりの高い伸びとなった事や、失業申請件数も減少するなど堅調な経済指標も追い風となり、相場は一時2390ドルまで買い進められる場面もあった。なお、急騰した8日間の上げ幅は+488.30ドル(+20.6%)と、供給への先行き不安を背景に価格水準を切り上げ、現在一段高で推移中。
国内のパラジウム相場は、約5ヶ月半ぶりの高値を更新するなど一段高となったNY相場を映し9営業日続伸。買取では1gあたり9,631円(+242円)と、直近では最長の9連騰し、昨年8月18日相場(9,658円)以来およそ5ヶ月半ぶりの高値更新となりました。なお、急騰した9日間の上げ幅は+2,090円(+21.7%)と、価格水準を大幅に切り上げ、現在一段高で推移中。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
01/28 9,631円 (+242円)
01/27 9,389円 (+660円)
01/26 8,729円 (+171円)
01/25 8,558円 (+148円)
01/24 8,410円 (+237円)
01/21 8,173円 (+181円)
01/20 7,992円 (+380円)
01/19 7,612円 (+55円)
01/18 7,557円 (+16円)
01/17 7,541円 (-16円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,359円/g
11:20現在の金相場は1トロイオンス1803.90ドル、パラジウムは2374.85ドル、為替は1$114円43銭前後の値動きで推移しております。