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2022年03月01日国内金相場は8営業日ぶりに反落し連日の最高値記録更新が一服。また、パラジウムもマイナス圏に転じ約7ヵ月ぶりの高値から反落。

【金相場】週明け28日のNY金相場は、投資家のリスク回避ムードが強まる中で買われ反発。中心限月の4月限は1トロイオンス1900.70ドル(+13.10ドル)と、節目の1900ドル台に戻して取引きを終了。なお、月間では+104.30ドル(+5.8%)と高騰し、約1年1ヵ月ぶり(2021年1月上旬相場)ぶりの高値水準となった。米バイデン政権は28日、ウクライナに軍事侵攻したロシアに対する金融制裁として、ロシアの中央銀行や政府系ファンド、財務省との取引を同日付で禁止した。これによりロシア中銀が米連邦準備制度理事会(FRB)に持つドル資産を事実上凍結。米国と欧州連合(EU)は外貨準備の利用を制限する制裁も発動した。これを受けて、世界経済の混乱が警戒され、投資家のリスク回避姿勢が台頭。欧米株が全面安となり、安全資産とされる金商品に買いが集まった。また、米長期金利の低下も金の支援材料となり、この日は買い優勢で取引きを終えた。

国内の金相場は、8営業日ぶりにマイナス圏に転じ反落。買取ベースでは1gあたり7,692円(-51円)と、前日までの連日歴代高値記録更新がストップし上値追い一服となりました。地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、現在一段高で推移中。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

03/01  7,692円 (-51円)

02/28  7,743円 (+19円)

02/25  7,724円 (+22円)

02/24  7,702円 (+15円)

02/22  7,687円 (+1円)

02/21  7,686円 (+28円)

02/18  7,658円 (+95円)

02/17  7,563円 (+48円)

02/16  7,515円 (-62円)

02/15  7,577円 (+46円)

10日間の金相場平均価格:7,655円/g



【パラジウム相場】週明け28日のNYパラジウム相場は、需給逼迫への警戒感から買い戻しが台頭し急反発。中心限月の6月限は1トロイオンス2504.60ドル(+138.90ドル)と、大台の2500ドル台に再浮上するなど直近高値を上抜き、昨年2021年8月16日相場(2598ドル)以来およそ6ヵ月半ぶりの高値で取引きを終了。なお、月間では+678.60ドル(+27%)となった。欧米がロシアに対する経済制裁を強化し、需給が一段と引き締まるとの観測からパラジウムは買いが優勢となった。欧米は26日、ロシアの大手銀行などを国際決済網の国際銀行間通信協会(SWIFT)から締め出す方針を決定。ロシアに対する追加制裁の広がりを受け、パラジウムの供給不安が一層高まり相場は再度2500ドル台に浮上するなど買いが殺到した。

国内のパラジウム相場は、マイナスサイドに転じ反落。買取では1gあたり10,115円(-66円)と、前日記録した約7ヵ月(2021年8月3日相場)ぶりの高値から反落となりました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

03/01  10,115円 (-66円)

02/28  10,181円 (+308円)

02/25  9,873円 (-132円)

02/24  10,005円 (+347円)

02/22  9,658円 (+137円)

02/21  9,521円 (-44円)

02/18  9,565円 (+275円)

02/17  9,290円 (+83円)

02/16  9,207円 (-363円)

02/15  9,570円 (-39円)

10日間のパラジウム相場平均価格:9,699円/g


11:00現在の金相場は1トロイオンス1910.70ドル、パラジウムは2503.55ドル、為替は1$115円19銭前後の値動きで推移しております。