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【金相場】3日のNY金相場は、ウクライナ情勢を巡る懸念からリスク回避ムードが優勢となり反発。中心限月の4月限は1トロイオンス1935.90ドル(+13.60ドル)と、買い優勢で取引きを終了。ロシア軍のウクライナ本格侵攻開始から1週間がたち、死者数の増加が顕著になっている。ウクライナ非常事態庁は2日、「民間人2000人以上が死亡した」と明らかにする一方、ロシア国防省はロシア側の死者数について498人と発表した。3日には双方の代表団による停戦交渉がベラルーシ西部で再開されたが、歩み寄りは困難で、戦況の泥沼化への懸念が高まっている。ウクライナ情勢が一段と緊迫する中、安全資産とされる金に買いが入りやすかったほか、株式相場が軟調となった事も支援材料となり、この日はプラス圏で引けた。
国内の金相場は、買い優勢となったNY相場を映して反発。買取ベースでは1gあたり7,854円(+42円)と、歴代高値を上抜き、史上最高値を再更新する展開となりました。地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、現在一段高で推移中。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/04 7,854円 (+42円)
03/03 7,812円 (-13円)
03/02 7,825円 (+133円)
03/01 7,692円 (-51円)
02/28 7,743円 (+19円)
02/25 7,724円 (+22円)
02/24 7,702円 (+15円)
02/22 7,687円 (+1円)
02/21 7,686円 (+28円)
02/18 7,658円 (+95円)
10日間の金相場平均価格:7,738円/g
【パラジウム相場】3日のNYパラジウム相場は、ウクライナ情勢を巡り先行きの供給逼迫が引き続き意識され強地合いが継続。中心限月の6月限は1トロイオンス2730.80ドル(+65.90ドル)と、節目の2700ドルを突破し、終値では2021年7月14日相場以来およそ8ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。ロシアとウクライナは3日に停戦交渉に臨んだが、紛争の長期化への警戒感は根強い。欧米によるロシアへの経済制裁が輸出停滞を招くとの懸念が強く、パラジウム生産の4割超をロシアが賄っている事から、中長期的な需給逼迫が一層強まった事で、在庫確保を急ぐ動きなどからパラジウムは買いが旺盛に。テクニカルな買いもあって相場は節目の2700ドルを突破すると、一時2786ドルまで急騰するなど価格水準を大幅に切り上げる場面もあった。
国内のパラジウム相場は、約8ヵ月ぶりの高値を更新するなど一段高となったNY相場を映し急騰。買取では1gあたり11,413円(+616円)と、大台の11,000円台に乗せ、これまで歴代最高値の2021年5月6日相場(11,308円)を10ヶ月ぶりに上抜き、史上最高値を記録しました。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは急騰中。年初来から本日までにgあたり+3,559円(+31.2%)と、価格水準を大幅に切り上げて推移中。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/04 11,413円 (+616円)
03/03 10,747円 (+154円)
03/02 10,643円 (+528円)
03/01 10,115円 (-66円)
02/28 10,181円 (+308円)
02/25 9,873円 (-132円)
02/24 10,005円 (+347円)
02/22 9,658円 (+137円)
02/21 9,521円 (-44円)
02/18 9,565円 (+275円)
10日間のパラジウム相場平均価格:10,177円/g
現在の金相場は1トロイオンス1946.80ドル、パラジウムは2804.55ドル、為替は1$115円39銭前後の値動きで推移しております。