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【金相場】週末4日のNY金相場は、ウクライナ情勢の緊迫化を背景に、リスクヘッジ目的として買いを集め大幅続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1966.60ドル(+30.70ドル)と、年初来高値を抜いて、2020年9月16日相場(1970.50ドル)以来およそ1年6ヶ月ぶりの高値を更新して取引きを終了。なお、週間では+79.00ドル(+4.2%)上昇した。ロシア軍は4日、ウクライナ南東部にある欧州最大規模のザポロジエ原子力発電所を制圧。その際の交戦では火災が発生するなど緊迫化している事で、投資家のリスク回避ムードが一段と強まり金を買う動きが活発化した。また、情勢の悪化が供給網の混乱につながり、一段のインフレを招くとの見方からインフレヘッジ目的としても買われやすかったほか、世界的な株安や米国長期金利が低下したことも金の支援材料となり、この日は一段高で引けた。
国内の金相場は、強地合いとなったNY相場を映して大幅続伸。買取ベースでは1gあたり8,005円(+151円)と、初の8,000円台に乗せ、史上最高値を再更新しました。地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、現在一段高で推移中。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/07 8,005円 (+151円)
03/04 7,854円 (+42円)
03/03 7,812円 (-13円)
03/02 7,825円 (+133円)
03/01 7,692円 (-51円)
02/28 7,743円 (+19円)
02/25 7,724円 (+22円)
02/24 7,702円 (+15円)
02/22 7,687円 (+1円)
02/21 7,686円 (+28円)
10日間の金相場平均価格:7,773円/g
【パラジウム相場】3日のNYパラジウム相場は、ウクライナ情勢を巡り先行きの供給逼迫が引き続き意識され強地合いが継続。中心限月の6月限は1トロイオンス2730.80ドル(+65.90ドル)と、節目の2700ドルを突破し、終値では2021年7月14日相場以来およそ8ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。ロシアとウクライナは3日に停戦交渉に臨んだが、紛争の長期化への警戒感は根強い。欧米によるロシアへの経済制裁が輸出停滞を招くとの懸念が強く、パラジウム生産の4割超をロシアが賄っている事から、中長期的な需給逼迫が一層強まった事で、在庫確保を急ぐ動きなどからパラジウムは買いが旺盛に。テクニカルな買いもあって相場は節目の2700ドルを突破すると、一時2786ドルまで急騰するなど価格水準を大幅に切り上げる場面もあった。
国内のパラジウム相場は、NY相場が約10ヵ月ぶりに史上最高値を記録するなど価格水準を切り上げた事を映し、国内でも+10%と急騰し買いが殺到。買取では1gあたり12,733円(+1,320円)と、初の12,000円台に乗せるなど、連日で歴代高値を上抜き、史上最高値を記録しました。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは急騰中。年初来から本日までにgあたり+4,879円(+38.3%)と、価格水準を大幅に切り上げて推移中。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/07 12,733円 (+1320円)
03/04 11,413円 (+616円)
03/03 10,747円 (+154円)
03/02 10,643円 (+528円)
03/01 10,115円 (-66円)
02/28 10,181円 (+308円)
02/25 9,873円 (-132円)
02/24 10,005円 (+347円)
02/22 9,658円 (+137円)
02/21 9,521円 (-44円)
10日間のパラジウム相場平均価格:10,494円/g
14:35現在の金相場は1トロイオンス1994.55ドル、パラジウムはドル、為替は1$114円97銭前後の値動きで推移しております。