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【金相場】9日のNY金相場は、投資家のリスク回避姿勢が和らぐ中、最近の急騰を受けた利食い売りなどが出て、5営業日ぶりに反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1988.20ドル(-55.10ドル)と、前日に付けた約1年7ヵ月ぶりの高値から値を下げて取引きを終了。バイデン米大統領は8日、ウクライナに侵攻を続けるロシアへの追加制裁として、ロシア産の原油、液化天然ガスなどエネルギーの輸入を全面的に禁止すると発表した。ただ、9日には米国内のエネルギー供給への影響は限定的との観測が広がり、原油相場が反落。エネルギー価格高騰による個人消費の鈍化やインフレ加速への懸念がひとまず和らぎ、株式などリスク資産が買われる一方で、安全資産とされる金商品は相場を圧迫された。また、前日8日の金相場は2020年8月6日相場以来およそ1年7ヵ月ぶりの高値を記録するなど急速に価格水準を切り上げた事から、この日は利確売りが出やすい展開となった。
国内の金相場は、NY相場が買い優勢で推移した事を映し反発。買取ベースでは1gあたり8,131円(+36円)と、プラス圏に転じ上昇しました。なお、週間では+277円(+3.4%)の上昇。地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、現在一段高で推移中。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/11 8,131円 (+36円)
03/10 8,095円 (-204円)
03/09 8,299円 (+219円)
03/08 8,080円 (+75円)
03/07 8,005円 (+151円)
03/04 7,854円 (+42円)
03/03 7,812円 (-13円)
03/02 7,825円 (+133円)
03/01 7,692円 (-51円)
02/28 7,743円 (+19円)
10日間の金相場平均価格:7,954円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、原油相場が反落するなど商品相場の急騰一服を受けて利確売りに押され反落。中心限月の6月限は1トロイオンス2949.80ドル(-18.70ドル)と、マイナスサイドに反転して取引きを終了。米英両国は8日、ウクライナ侵攻を続けるロシアへの追加経済制裁として、同国産エネルギーの輸入禁止を発表。ただ、米英ともにロシア産資源への依存度は高くなく、実質的な需給への影響は限定的との見方から原油相場が下げると、パラジウムをはじめ商品相場も軟調となった。また、利益確定目的の売りも出やすく、この日はマイナスサイドに転じて引けた。
国内のパラジウム相場は、軟調となったNY相場を映し続落。買取では1gあたり11,974円(-181円)と、マイナス圏での値動きとなりました。なお、週間では+561円(+4.7%)上昇。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは急騰中。年初来から本日までにgあたり+4,120円(+34.4%)と、価格水準を大幅に切り上げて推移中。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/11 11,974円 (-181円)
03/10 12,155円 (-1359円)
03/09 13,514円 (+1100円)
03/08 12,414円 (-319円)
03/07 12,733円 (+1320円)
03/04 11,413円 (+616円)
03/03 10,747円 (+154円)
03/02 10,643円 (+528円)
03/01 10,115円 (-66円)
02/28 10,181円 (+308円)
10日間のパラジウム相場平均価格:11,594円/g
12:50現在の金相場は1トロイオンス1995.40ドル、パラジウムは2939.85ドル、為替は1$116円47銭前後の値動きで推移しております。