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【金相場】週明け11日のNY金相場は、インフレヘッジ目的としての買いを集め3日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1948.20ドル(+2.60ドル)と、小幅ながら買い優勢で取引きを終了。3月の米消費者物価指数(CPI)の発表を12日に控え、ウクライナ危機に伴う対ロシア制裁を受けたエネルギー高騰が足元のインフレに拍車を掛けるとの懸念が台頭。金は旺盛なインフレヘッジ需要を受けて買いが膨らみ、相場は一時1974.60ドルまで上昇した。ただ、買い一巡後は利益確定の売りに押され上げ幅を縮小。米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利上げ観測を背景に米長期金利が上昇する中、金利を生まない資産である金は相場を圧迫された。さらに外国為替市場ではドルが独歩高となり、対円では6年10ヶ月ぶりの円安・ドル高水準となるなどドル買いが進んだ事も下押し材料となった。
国内の金相場は、小幅ながらプラス圏で推移したNY相場や、円安進行を受受6日続伸。買取ベースでは1gあたり8,582円(+87円)と、初の8,500円台に浮上。連日で歴代高値を上抜き、史上最高値を再更新しました。インフレ高進や、地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、現在一段高で推移中。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
04/12 8,582円 (+87円)
04/11 8,495円 (+84円)
04/08 8,411円 (+57円)
04/07 8,354円 (+23円)
04/06 8,331円 (+6円)
04/05 8,325円 (+56円)
04/04 8,269円 (-24円)
04/01 8,293円 (+4円)
03/31 8,289円 (+30円)
03/30 8,259円 (-76円)
10日間の金相場平均価格:8,361円/g
【パラジウム相場】週末8日のNYパラジウム相場は、流通減少や需給逼迫への警戒感が一段と強まった事を受け急騰。中心限月の6月限は1トロイオンス2420.10ドル(+197.00ドル)と、2400ドル台に浮上し、終値では3月24日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。なお、週間では+152.60ドル(+6.3%)となった。欧州の貴金属業界団体のロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット(LPPM)がロシアの精錬会社との取引停止を発表したと報じられた事がきっかけに、今後の流通の減少や、先行き需給逼迫への警戒感から買いが殺到し、中心限月6月物は一時+11%急騰。また、ウクライナ情勢が悪化する中で日米欧が対ロシア制裁を強めているほか、ドル相場の上昇が一服したことも追い風となり上げ幅を拡大。相場は一時2465ドルまで上伸する場面もあった。
国内のパラジウム相場は、小幅安に転じたNY相場を映し3営業日ぶりに反落。買取では1gあたり10,846円(-83円)と、前日の急騰から落ち着きを示しマイナス圏での値動きとなりました。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは高騰中。年初来から本日までにgあたり+2,992円(+27.6%)と、価格水準を大幅に切り上げて推移中。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/12 10,846円 (-83円)
04/11 10,929円 (+1232円)
04/08 9,697円 (+110円)
04/07 9,587円 (-170円)
04/06 9,757円 (-127円
04/05 9,884円 (-22円)
04/04 9,906円 (+160円)
04/01 9,746円 (-132円)
03/31 9,878円 (+280円)
03/30 9,598円 (-456円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,983円/g
12:30現在の金相場は1トロイオンス1964.70ドル、パラジウムは2448.55ドル、為替は1$125円46銭前後の値動きで推移しております。