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【金相場】12日のNY金相場は、安全逃避的な買いや、米国金利の上昇一服を眺め4営業日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1976.10ドル(+27.90ドル)と、終値では3月11日相場(1985ドル)以来およそ1ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。米労働省が朝方発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比8.5%上昇。新型コロナウイルス禍から経済が急回復する中、ウクライナ紛争がエネルギー価格の高騰に拍車をかけ、40年3カ月ぶりの高い伸びとなった。ただ、変動の激しい項目を除くコア指数の伸びが前月から鈍化したことに市場は注目。インフレ高進はピークを迎えた可能性があるとの見方が台頭し、CPI発表後は最近の債券売り・ドル買いポジションの巻き戻しが進行すると、金は相対的に買われ上げ幅を拡大。一時1982.70ドルの高値を付けるなど一段高となった。
国内の金相場は、約1ヵ月ぶりの高値となるなど強地合いのNY相場を映し7日続伸。買取ベースでは1gあたり8,664円(+82円)と、8,600円台に浮上。連日で歴代高値を上抜き、史上最高値を再更新しました。インフレ高進や、地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、年初来では+1,405円(+16.2%)と、現在一段高で推移中。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
04/13 8,664円 (+82円)
04/12 8,582円 (+87円)
04/11 8,495円 (+84円)
04/08 8,411円 (+57円)
04/07 8,354円 (+23円)
04/06 8,331円 (+6円)
04/05 8,325円 (+56円)
04/04 8,269円 (-24円)
04/01 8,293円 (+4円)
03/31 8,289円 (+30円)
10日間の金相場平均価格:8,401円/g
【パラジウム相場】週末8日のNYパラジウム相場は、流通減少や需給逼迫への警戒感が一段と強まった事を受け急騰。中心限月の6月限は1トロイオンス2420.10ドル(+197.00ドル)と、2400ドル台に浮上し、終値では3月24日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。なお、週間では+152.60ドル(+6.3%)となった。欧州の貴金属業界団体のロンドン・プラチナ・パラジウム・マーケット(LPPM)がロシアの精錬会社との取引停止を発表したと報じられた事がきっかけに、今後の流通の減少や、先行き需給逼迫への警戒感から買いが殺到し、中心限月6月物は一時+11%急騰。また、ウクライナ情勢が悪化する中で日米欧が対ロシア制裁を強めているほか、ドル相場の上昇が一服したことも追い風となり上げ幅を拡大。相場は一時2465ドルまで上伸する場面もあった。
国内のパラジウム相場は、利確売りの押されたNY相場を映し続落。買取では1gあたり10,395円(-451円)と、マイナス圏での値動きとなりました。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは高騰中。年初来から本日までにgあたり+2,541円(+24.4%)と、価格水準を大幅に切り上げて推移中。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/13 10,395円 (-451円)
04/12 10,846円 (-83円)
04/11 10,929円 (+1232円)
04/08 9,697円 (+110円)
04/07 9,587円 (-170円)
04/06 9,757円 (-127円
04/05 9,884円 (-22円)
04/04 9,906円 (+160円)
04/01 9,746円 (-132円)
03/31 9,878円 (+280円)
03/30 9,598円 (-456円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,983円/g
13:10現在の金相場は1トロイオンス1977.85ドル、パラジウムは2383.60ドル、為替は1$125円54銭前後の値動きで推移しております。