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【金相場】11日のNY金相場は、対ユーロでのドル軟化に伴う割安感を背景に買われ、3営業日ぶりに反発。中心限月の6月限は1トロイオンス1853.70ドル(+12.70ドル)と、買い優勢で取引きを終了。米労働省が朝方発表した4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比8.3%上昇と、伸びは8カ月ぶりに鈍化したものの、市場予想を上回った。これを受けて、外国為替市場ではドルが対ユーロで急伸したため、ドル建てで取引される金商品の割高感を意識した売りが出やすく序盤は軟調となった。ただ、ドルが対ユーロで軟化すると、金相場も素早く切り返し、プラス圏に浮上した。市場では、CPIの内容から物価上昇はピークに達し、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ姿勢をさらに強めるものではないとの見方が一部で浮上。一方で、インフレ高止まりが長期化するとの懸念も根強く、ヘッジ的な金の買いが相場を支える展開となった。
国内の金相場は、買い優勢に転じたNY相場を映し3営業日ぶりに反発。買取ベースでは1gあたり8,437円(+31円)と、プラス圏での値動きとなりました。インフレ高進や、地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、年初来では+1,178円(+13.9%)と、現在一段高で推移中。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
05/12 8,437円 (+31円)
05/11 8,406円 (-73円)
05/10 8,479円 (-164円)
05/09 8,643円 (+138円)
04/28 8,805円 (-14円)
04/27 8,519円 (-8円)
04/26 8,527円 (-193円)
04/25 8,720円 (-91円)
04/22 8,811円 (-6円)
04/21 8,817円 (-43円)
10日間の金相場平均価格:8,586円/g
【パラジウム相場】11日のNYパラジウム相場は、買いが先行するも、株安や投資家心理の後退から売りに押されマイナス圏での値動きに。中心限月の6月限は1トロイオンス2007.90ドル(-35.80ドル)と、売り優勢で取引きを終了。この日は安値拾いから買い戻しが入りやすかったほか、厳格な新型コロナウイルス対策を続ける中国が、景気刺激策に乗り出すとの観測も支援材料となり序盤は買いが先行した。しかし、米国株が軟調となるなど投資家心理の後退から次第に売りに押され相場は反転。4月の消費者物価指数(CPI)が高インフレを示す内容となった事でドル買いが進んだ事も重しとなり、結局マイナス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は、売り優勢となったNY相場を映しマイナス圏で推移。買取では1gあたり9,257円(-264円)と、値を落とし続落となりました。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは高騰中。年初来から本日までにgあたり+1,403円(+15.1%)と、価格水準を切り上げて推移中。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
05/12 8,257円 (-264円)
05/11 8,521円 (-66円)
05/10 9,587円 (+193円)
05/09 9,394円 (-534円)
04/28 9,928円 (+178円)
04/27 9,752円 (-33円)
04/26 9,785円 (-737円)
04/25 10,522円 (-445円)
04/22 10,967円 (-72円)
04/21 11,039円 (+220円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,975円/g
14:40現在の金相場は1トロイオンス1854.45ドル、パラジウムは2011.70ドル、為替は1$129円71銭前後の値動きで推移しております。