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週末29日のNY金相場は、ドル高が一服した事による割安感から買われ続伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1189.80ドル(+1.00ドル)と、小幅高で取引きを終了した。この日、米商務省が発表した2015年1月〜3月期の実質GDP(国内総生産)改定値は前期比-0.7%と、速報値の+0.2%から大幅に下方修正された事を受けて、外為市場ではドルがやや軟調に推移。ドル建ての金は割安感から買われたほか、ギリシャの財政問題への先行き不安も買い材料となり上げ幅を拡大した。また、5月シカゴ購買部協会景気指数が前回値・市場予想を共に下回り低調な内容となった事もプラスに働き、この日の高値1194.40ドルを付けた。ただ、一定の買いが入った後は、月末を前にした持ち高調整売りや、ドルが再び切り返す場面では売られるなど上値は重く、結局小幅高で引けた。
祝日(メモリアルデー)を除いた今週4営業日の金相場は、値を上げた日が2日(28日・29日)、下げた日が2日(26日・27日)と、週初はドル高に押され売りが優勢となったが、週末にかけやや持ち直し小高く推移した。ただ、週間ではFRBイエレン議長の講演内容をきっかけに大きく下落した26日の下げが響き、2週連続マイナスで越週。週末終値(1189.80ドル)では、前週末22日終値(1204.00ドル)に対して、1トロイオンス-14.20ドル(-1.1%)となり、4営業日の平均価格は1トロイオンス1187.77ドルとなった。4日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(5月26日~5月29日)
05/26 1186.90ドル (-17.10ドル)
05/27 1185.60ドル (-1.30ドル)
05/28 1188.80ドル (+2.30ドル)
05/29 1189.80ドル (+1.00ドル)
※前週末15日相場比:1トロイオンス-14.20ドル(-1.1%)
4営業日の金平均価格:1トロイオンス1187.77ドル
国内の金相場は先週末の海外相場が小高く推移した事や、引き続き円安傾向で推移している為替相場を映して3営業日続伸。買取ベースでは1gあたり5,087円(+27円)と、連日で直近高値を更新し、およそ4ヵ月ぶり(2月6日相場以来)の高値を付けるなど上値追いの相場展開となりました。
《直近10営業日の金相場価格推移(買取)》
06/01 5087円 (+27円) ※最高値
05/29 5060円 (+7円)
05/28 5053円 (+21円)
05/27 5032円 (-15円)
05/26 5047円 (+10円)
05/25 5037円 (+18円)
05/22 5019円 (-14円)
05/21 5033円 (+22円)
05/20 5011円 (-28円) ※最安値
05/19 5039円 (+24円)
直近10日間の金相場平均価格:5042円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金相場は1トロイオンス1191.60ドル、為替は1$124円15銭前後の値動きで推移しております。