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2015年06月03日国内金相場は値動きなしの横ばい。一方、パラジウムは3日続落し軟調に推移↓

【金相場】2日のNY金相場は、ドルの過熱感が一服したことを背景に割安感から買われ反発。中心限月の8月限は1トロイオンス1194.40ドル(+5.70ドル)と、中心終値では先月22日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。序盤は売り買いが交錯し小動きな展開で推移したが、ギリシャ債務問題をめぐり欧州中央銀行(ECB)総裁などの債権者側が緊急会合を開いた一方、ギリシャも改革案を提示。これを受けて、ギリシャ債務問題への協議に進展期待が広がったことから、外為市場ではユーロ高・ドル安が進行し、ドル建ての金は割安感から買いが優勢となった。また、発表された米経済指標(4月製造業新規受注)が、予想以上に落ち込んだ事や、米欧の株式相場が軟調に推移した事も材料視され上げ幅を拡大。この日の高値1196.40ドルまで上昇した。ただ、ギリシャ問題への楽観的な見通しの広がりや、今週発表予定の主要経済指標の結果を見極めたいとした様子見の動きから、積極的な買いには繋がらず上値は限定的となった。

国内の金相場は、海外相場ではプラスに転じたものの、ドル高・円安が一服した事を受け前日比変わらずの横ばい。買取ベースでは1gあたり5,101円(±0円)と、昨日付けたおよそ4か月ぶり(2月6日相場来)の高値圏で高止まりしております。

《直近10営業日の金相場価格推移(買取)》

06/03   5101円 (±0円) ※最高値(2日同額)

06/02   5101円 (+14円)

06/01   5087円 (+27円)

05/29   5060円 (+7円)

05/28   5053円 (+21円)

05/27   5032円 (-15円)

05/26   5047円 (+10円)

05/25   5037円 (+18円)

05/22   5019円 (-14円) ※最安値

05/21   5033円 (+22円)

直近10日間の金相場平均価格:5057円/g






【パラジウム相場】2日のNYパラジウム相場は、低調な内容となった米の経済指標や、要人発言を背景に売りが優勢となり3日続落。中心限月の9月限は1トロイオンス768.55ドル(-4.20ドル)と、中心終値では4月22日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの安値を付けて取引きを終了。序盤のパラジウムは、ギリシャ債務問題への進展期待の広がりから、ドル高が一服した事を背景に買われ小高く推移した。しかし、その後に発表された4月の米製造業新規受注が予想以上に下振れた事から相場は徐々に売りが優勢の展開に。また、FRB高官(ブレイナード理事)が、世界経済の弱体化を警戒する発言をしたほか、低調だった第1・四半期の米国成長率が一時的なものとの見方が強い中、こうした状態が反転していることを示す信頼できる証拠が示されていないことは、景気減速が一時的なものではないことを示唆している可能性があると述べた事も、売り材料となり下げ幅を拡大した。途中、金をはじめ他貴金属が堅調に推移しているのを眺めて買い戻されたほか、ドルがユーロに対して下げ幅を拡大した事も買いを促すが、米欧の株式相場が軒並み下落した事が重しとなり、そのままマイナス圏で取引きを終えた。

国内のパラジウム相場は引き続き弱地合いとなった海外相場を映して続落。買取では1gあたり3,262円(-32円)と3営業日値を下げ、先週25日相場以来およそ1週間ぶりの安値に値戻しました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

06/03   3262円 (-32円)

06/02   3294円 (-5円)

06/01   3299円 (-27円)

05/29   3326円 (±0円) ※最高値

05/28   3326円 (+32円)

05/27   3294円 (+22円)

05/26   3272円 (+16円)

05/25   3256円 (+27円)

05/22   3229円 (+11円)

05/21   3218円 (-6円) ※最安値

直近10営業日のパラジウム相場平均価格:3278円/g



現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金相場は1トロイオンス1194.85ドル、パラジウムは769.50ドル、為替は1$123円93銭前後の値動きで推移しております。