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31日のNY金相場は、ウクライナ情勢の緊張が一時和らいだとの受け止めから、地政学的リスクの懸念が後退した事を背景に、4営業日続落し中心限月6月物の終値は1トロイオンス1283.80ドルと、前週末比-10.50ドルと、先月2月10日以来およそ1カ月半ぶりの安値で取引を終了。四半期末を迎え、利益確定目的の売りが出た事も値を下げた要因に。ウクライナ東部国境付近に集結する、ロシア軍部隊の一部撤収が始まったと伝わった事で、リスク回避目的で買われてきた金に売りが出た事や、FRBイエレン議長が朝方の講演で、米量的緩和の継続が必要であるとの見解を改めて強調した事を受け、米株価が上昇するなど、市場のリスク選好姿勢が強まった事も金の売り材料に。
国内の金は消費税率が17年ぶりに改定された事を受け、大幅に上昇。買取では4,559円と、1gあたり+75円と2日続伸。2日間の上げ幅は+125円と、率では+2.7%上伸し、4営業日ぶりに4,500円台へ価格をのせております。
パラジウムの6月きりは1トロイオンス777.10ドル(+3.40ドル)と続伸。国内のパラジウムは消費税率の兼ね合いや、為替が円安・ドル高に推移した事もあり大幅に上昇。買取では1gあたり2,722円(+81円)と、2日続伸し2日間の上げ幅は+139円/g(+5.1%)。
先月3月24日に記録した2001年5月9日以来およそ12年ぶりの高値を再び更新し、2001年5月8日相場以来の高値を記録。買取りでは同年同日以来の2,700円台へ価格をのせており高騰中。
現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:50現在の金相場は1トロイオンス1283.55ドル、パラジウムは768.40ドル、為替は1$103円28銭前後の値動きとなっております。