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週末12日のNY金相場は、ドルの値動きに左右される相場展開の中、ドル買い優勢に相場を圧迫されて小幅続落。中心限月の8月限は1トロイオンス1179.20ドル(-1.20ドル)と、ほぼ横ばいながら小幅に値を下げて取引きを終了。この日発表された米の5月生産者物価指数(PPI)が、前月比・市場予想を共に上回り良好な内容となった事から外為市場ではドルが堅調に推移。ドル建ての金商品は割高感から相場を圧迫されたほか、連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が強まり売りが優勢になった。一方で、ギリシャ債務協議での合意期待が後退し、ギリシャの債務不履行(デフォルト)やユーロ圏離脱の可能性への懸念が再燃。リスクオフムードの台頭から欧米株安となる状況に、安全資産としての金買い需要が広がり買い支えられる場面もあった。しかし、ドルが底堅く推移する中、金はドル買い圧力に押され、結局終値では小幅安となって取引きを終えた。
今週5営業日の金相場は、週初から3日間はドル高が一服した事やギリシャの財政不安を背景に買いが優勢となったが、週末にかけて売りに転じた。週末終値(1179.20ドル)では、前週末5日終値(1168.10ドル)に対して、1トロイオンス+11.10ドル(+0.9%)と、4週ぶりにプラスで越週。また、5営業日の平均相場は1179.48ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(6月8日~6月12日)
06/08 1173.60ドル (+5.50ドル)
06/09 1177.60ドル (+4.00ドル)
06/10 1186.60ドル (+9.00ドル)
06/11 1180.40ドル (-6.20ドル)
06/12 1179.20ドル (-1.20ドル)
※前週末5日相場比:1トロイオンス+11.10ドル(+0.9%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1179.48ドル
国内の金相場は週末の海外相場が小幅ながら値を下げた事を映して小反落。買取ベースでは1gあたり5,026円(-4円)と、ほぼ横ばい圏ながら小安く推移し、マイナスに転じました。
《直近10営業日の金相場価格推移(買取)》
06/15 5026円 (-4円)
06/12 5030円 (+5円)
06/11 5025円 (-21円) ※最安値
06/10 5046円 (+7円)
06/09 5039円 (-22円)
06/08 5061円 (+17円)
06/05 5044円 (-30円)
06/04 5074円 (-27円)
06/03 5101円 (±0円) ※最高値
06/02 5101円 (+14円)
直近10日間の金相場平均価格:5055円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1182.85ドル、為替は1$123円47銭前後の値動きで推移しております。