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【金相場】16日のNY金相場は、米の金融政策発表待ちで様子見ムードが広がる中、ドルがユーロに対して堅調に推移した事や、持ち高調整を目的とした売りに押され反落。中心限月の8月限は1トロイオンス1180.90ドルと、前日比4.90ドル安で取引きを終了。序盤は外為市場でドルがユーロに対して上昇した事を背景に、ドル建ての金は割高感から売りが先行した。その後、朝方に発表された米の経済指標(5月の住宅着工件数)は前月比・市場予想を共に下回り低調な内容となった事を受けて、ドル高が一服。相対的に金は買い戻されやや下げ幅を縮小するも、建設許可件数が予想以上に良好な内容となった事から、結局上昇に勢いはつかず売り買いが交錯した。その後は、この日から米連邦公開市場委員会(FOMC)が始まることで17日の結果発表では、FRBが政策金利の引き上げに前向きな姿勢を示すのではとの警戒感から、持ち高調整を目的とした売りに押され相場を圧迫。ただ、結果を見極めたいとした様子見が強かった事や、引き続きギリシャの債務問題への先行き不透明感が支えとなり下値は限定的だった。
国内の金相場はマイナスに転じた海外相場安を映して反落。買取ベースでは1gあたり5,024円(-15円)と昨日の上げ幅を消化し、本日はマイナス圏での推移となりました。
《直近10営業日の金相場価格推移(買取)》
06/17 5024円 (-15円) ※最安値
06/16 5039円 (+13円)
06/15 5026円 (-4円)
06/12 5030円 (+5円)
06/11 5025円 (-21円)
06/10 5046円 (+7円)
06/09 5039円 (-22円)
06/08 5061円 (+17円)
06/05 5044円 (-30円)
06/04 5074円 (-27円) ※最高値
直近10日間の金相場平均価格:5041円/g
【パラジウム相場】16日のNYパラジウム相場は、外為市場でドルがユーロに対して上昇した事や、ギリシャの債務問題への懸念から売りが優勢となった。中心限月の9月限は1トロイオンス732.80ドル(-1.35ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら4営業日続落して取引きを終了。序盤は値を下げた前日までの安値反動から買い戻され堅調に推移。その後朝方に発表された米の経済指標(住宅関連指数)では、着工件数は下振れたものの、許可件数が予想以上に伸びた事から外為市場ではドルがユーロに対して上昇。ドル建てのパラジウムは割高感から相場を圧迫されたほか、軟調に推移した金やプラチナなど他貴金属の値動きを眺めて売りが広がった。また、ギリシャの債務問題への先行き不安が依然として重しとなり相場はマイナス圏に反転。ただ、株式相場が堅調に推移した事や、原油相場の上昇が下支えとなり下げ幅は小幅となった。
国内のパラジウム相場は引き続き売りが優勢となったNY市場を映して3日続落。買取では1gあたり3,094円(-11円)と、4月6日相場と同額まで値戻し、およそ2ヵ月ぶりの安値水準での推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/17 3094円 (-11円) ※最安値
06/16 3105円 (-11円)
06/15 3116円 (-38円)
06/12 3154円 (+22円)
06/11 3132円 (-27円)
06/10 3159円 (-27円)
06/09 3186円 (-49円)
06/08 3235円 (+22円) ※最高値
06/05 3213円 (-5円)
06/04 3218円 (-44円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:3161円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。10:50現在の金相場は1トロイオンス1181.60ドル、パラジウムは733.75ドル、為替は1$123円39銭前後の値動きで推移しております。