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【金相場】18日のNY金相場は3営業日ぶりに大幅反発。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けたドル安を背景に買いが優勢となり、中心限月の8月限は1トロイオンス1202.00ドル(+25.20ドル)と、大台の1200ドル台に回復。また、中心終値では先月22日相場以来およそ1ヶ月ぶりの高値で取引きを終了した。前日の通常取引終了後に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明や、イエレン議長の会見を受けて、FRBの利上げペースは想定より緩やかになるとの見方から、17日の引け後から相場は急伸していた。その後も、この日発表された米の5月消費者物価指数(CPI)が市場予想に届かなかった事や、想定されたよりもハト派的となったFOMC声明を受けて、外為市場では一段とドル安が進行。金は割安感や、前日までの安値反動から買いが活発化し上げ幅を拡大した。この日は欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合が開かれ、ギリシャ支援問題が議論されたが合意には至らず、同国の国際通貨基金(IMF)に対する債務返済期限の6月末を前にデフォルト懸念が一段と強まった事も、安全資産とされる金の上昇を手伝った。途中、米の株式相場が上げ幅を拡大した事を受け、金は上値を抑えられたが大きな売りには繋がらず、そのまま高値圏を維持して取引きを終えた。
国内の金相場はドル安を背景に急伸した海外相場を映して堅調に推移。買取ベースでは1gあたり5,084円(+39円)と2日続伸し、月初の3日相場以来およそ2週間ぶりの高値に値戻しました。
《直近10営業日の金相場価格推移(買取)》
06/19 5084円 (+39円) ※最高値
06/18 5045円 (+21円)
06/17 5024円 (-15円) ※最安値
06/16 5039円 (+13円)
06/15 5026円 (-4円)
06/12 5030円 (+5円)
06/11 5025円 (-21円)
06/10 5046円 (+7円)
06/09 5039円 (-22円)
06/08 5061円 (+17円)
直近10日間の金相場平均価格:5042円/g
【パラジウム相場】18日のNYパラジウム相場は、引き続きギリシャの債務問題への先行き不安が重しとなり小幅続落。中心限月の9月限は1トロイオンス718.65ドル(-1.70ドル)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ6営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは全体的に薄商いとなった中、序盤は売りが続いた前日までの安値反動から買われ小高く推移した。一方、外為市場ではFOMC声明を受けてドル安が進んだにも関わらず、パラジウムを買う動きは乏しく小動きな推移となった。18日欧州連合(EU)ユーロ圏財務相会合が開かれ、ギリシャ支援問題が議論されたが合意には至らず終了。引き続きギリシャの債務不履行(デフォルト)や、ユーロ離脱、資本規制が懸念される状況に変わりがなく先行き不透明感が相場を重くしたほか、世界経済の成長鈍化を背景に需要後退が意識された事も要因となり、徐々に上げ幅を縮小。途中、米の株式相場が堅調に推移した事や、原油高、他貴金属がドル安を背景に買われているのを眺めて持ち直す場面もあったが、結局この日も売りが優勢となりマイナス圏で取引きを終えた。小幅ながら6日続落となったパラジウムは、前日同様に中心終値では昨年2月以来およそ1年4ヶ月振りの安値継続となった。
国内のパラジウムは海外相場が引き続き軟調に推移した事を映して5営業日続落。買取では1gあたり3,035円(-32円)と、全日同様に直近安値を下抜いて、4月1日相場以来およそ2ヵ月半ぶりの安値水準で推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/19 3035円 (-32円) ※最安値
06/18 3067円 (-11円)
06/17 3094円 (-11円)
06/16 3105円 (-11円)
06/15 3116円 (-38円)
06/12 3154円 (+22円)
06/11 3132円 (-27円)
06/10 3159円 (-27円)
06/09 3186円 (-49円)
06/08 3235円 (+22円) ※最高値
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:3128円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1200.10ドル、パラジウムは719.60ドル、為替は1$122円96銭前後の値動きで推移しております。