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【金相場】週明け22日のNY金相場は、ギリシャ問題への懸念がやや和らいだのを受けて欧米の株式相場が上昇。リスク選好が強まった中、安全資産とされる金は売りが優勢となり続落した。中心限月の8月限は1トロイオンス1184.10ドル(-17.80ドル)と、2営業日続落して取引きを終了。ギリシャが21日に提示した新たな改革案が、22日開催のユーロ圏財務相会合で歓迎され、週内に改めて会合を開く意向を明らかにした。債務協議の週内合意期待が高まる状況に、市場ではリスクを選好する動きが台頭し、米欧の株式相場が軒並み上昇。一方で、安全資産としての金の買い需要が後退し相場を圧迫した。このほか、米不動産業者協会(NAR)が朝方に発表した5月の中古住宅販売件数が予想を大きく上回る増加となり、2009年11月以来およそ5年半ぶりの高水準となった事から、連邦準備理事会(FRB)の年内利上げ観測が改めて強まったことも材料視され、この日は終始売りが優勢の地合いとなった。
国内の金相場は売りが優勢となった週明けのNY市場を映して2日続落。買取ベースでは1gあたり5,043円と、前日比27円安となりました。
《直近10営業日の金相場価格推移(買取)》
06/23 5043円 (-27円)
06/22 5070円 (-14円)
06/19 5084円 (+39円) ※最高値
06/18 5045円 (+21円)
06/17 5024円 (-15円) ※最安値
06/16 5039円 (+13円)
06/15 5026円 (-4円)
06/12 5030円 (+5円)
06/11 5025円 (-21円)
06/10 5046円 (+7円)
直近10日間の金相場平均価格:5043円/g
【パラジウム相場】週明け22日のNYパラジウム相場は、弱地合いとなった前週相場を引き継ぎ8営業日続落。中心限月の9月限は1トロイオンス695.45ドル(-11.95ドル)と、中心終値では2013年12月下旬以来およそ1年6カ月ぶりの安値水準で取引きを終了。この日のパラジウムは、軟調に推移した前週相場を引き継ぎ序盤より売りが先行。また、外為市場ではドルがユーロに対して上昇した事から、ドル建てのパラジウムは割高感から相場を圧迫されたほか、南アフリカの供給回復、中国の自動車販売低迷などの需給の緩和観測で売り圧力が高まった。一方で、ギリシャ債務問題への楽観的見方を背景に市場ではリスクオンが台頭。世界的な株高となった中、金が売られ事や、プラチナの一段安を眺めてパラジウムも下げ幅を拡大し、一時この日の安値690.50ドル(2013年9月中旬以来およそ1年9ヶ月ぶり)まで値を下げる場面もあった。その後は、原油相場の反発や、株式相場の上昇、安値拾いの買いなどからやや持ち直すが、売り優勢の地合いは変わらず、この日は700ドルを割り込んで取引きを終えた。
供給改善に加え、中国の需要低下を背景に需給緩和を見込んだ売り圧力が高まっており、現在相場は弱基調の調整地合いに。また、米の利上げが近づく中、今後ドル高が相場を圧迫する要因もあり、場合によってはもう一段下押される可能性も。
国内のパラジウムは需給緩和を背景に8日連続安となったNY市場の弱気を映して軟調に推移。買取では1gあたり2,948円(-33円)と7日続落し、昨年10月31日相場以来およそ8ヵ月ぶりの安値を付けるなど、現在価格水準を一段切り下げて推移しております。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/23 2948円 (-33円) ※最安値
06/22 2981円 (-54円)
06/19 3035円 (-32円)
06/18 3067円 (-11円)
06/17 3094円 (-11円)
06/16 3105円 (-11円)
06/15 3116円 (-38円)
06/12 3154円 (+22円)
06/11 3132円 (-27円)
06/10 3159円 (-27円) ※最高値
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:3079円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1188.15ドル、パラジウムは702.60ドル、為替は1$123円63銭前後の値動きで推移しております。