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【金相場】24日のNY金相場は、ギリシャへの金融支援を巡る協議の行方を見極めたいとして積極的な売買が控えられるなか、米のGDP上方修正を受けた売りに押され続落。中心限月の8月限は1トロイオンス1172.90ドル(-3.70ドル)と、4営業日続落して取引きを終了。この日米商務省が朝方に発表した、1ー3月期(第1四半期)の実質GDP(国内総生産)の確定値が、マイナス幅を縮小し上方修正されたことで、外為市場ではドル高が進行。ドル建ての金商品は割高感から相場を圧迫され軟調に推移した。また、米連邦準備理事会(FRB)の9月利上げ観測が意識された事も売り材料となり下げ幅を拡大。相場は一時1170ドルを割り込んむ場面もあった。しかし、売り一巡後はギリシャの債務問題を巡り再び不透明感が浮上。同国のチプラス首相が「国際債権団がギリシャの案を受け入れなかった」との発言が伝わると、安全資産である金は買い戻しの動きが広がり持ち直される動きもあった。また、ユーロ圏や米国の株式相場が下落する状況で、金への資金流入が相場の下支えとなり、引けにかけて下落幅を縮小した。中心8月限の値動きは、高値1179.70ドル、安値1168.10ドル、終値では1172.90ドル。
国内の金相場は引き続き弱地合いとなったNY市場を映して小幅ながら4日続落。買取ベースでは1gあたり5,019円(-9円)と、先月22日相場と同額まで値戻し、およそ1ヵ月ぶりの安値となりました。
《直近10営業日の金相場価格推移(買取)》
06/25 5019円 (-9円) ※最安値
06/24 5028円 (-15円)
06/23 5043円 (-27円)
06/22 5070円 (-14円)
06/19 5084円 (+39円) ※最高値
06/18 5045円 (+21円)
06/17 5024円 (-15円)
06/16 5039円 (+13円)
06/15 5026円 (-4円)
06/12 5030円 (+5円)
直近10日間の金相場平均価格:5041円/g
【パラジウム相場】24日のNYパラジウム相場は全体的に薄商いとなった中、ほぼ横ばい圏で推移。中心限月の9月限は1トロイオンス695.70ドル(-0.05ドル)と、小幅に値を下げて取引きを終了した。この日のパラジウムは、最近の下落を受けた安値反動から買い戻され序盤は買いが先行。また、ギリシャ債務の支援合意期待から上値を追う形となったほか、米商務省が発表した1ー3月期の実質GDP(国内総生産)の確定値が上方修正された事も好感され堅調に推移した。ただ、一方で外為市場ではドルが主要通貨に対して上昇した事から割高感が生じたほか、同様にマイナスに転じた金相場を眺めて、パラジウムも上値を抑えられ上げ幅を縮小。このほか、原油相場の下落や、米欧の株安、ギリシャの債務問題において、再び不透明感が浮上した事が材料視され、プラチナの持ち直しには動意することなく、引けにかけて前日終値まで売り戻されて取引きを終えた。この日の中心9月限の値動きは高値703.90ドル、安値693.50ドル、終値では695.70ドル。
国内のパラジウム相場は小幅安となった海外相場を映して反落。買取では1gあたり2,959円(-11円)と、小幅ながら値を下げ本日はマイナス圏での推移となりました。供給改善に加え、中国の需要低下を背景に需給緩和を見込んだ売り圧力が高まっており、パラジウムは月初から本日までにgあたり―340円(-10.3%)と、現在相場は弱基調の調整地合いに。また、米の利上げが近づく中、今後ドル高が相場を圧迫する要因もあり、場合によってはもう一段下押される可能性もある為、今後の動向にご注視下さい。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
06/25 2959円 (-11円)
06/24 2970円 (+22円)
06/23 2948円 (-33円) ※最安値
06/22 2981円 (-54円)
06/19 3035円 (-32円)
06/18 3067円 (-11円)
06/17 3094円 (-11円)
06/16 3105円 (-11円)
06/15 3116円 (-38円)
06/12 3154円 (+22円) ※最高値
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:3043円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:10現在の金相場は1トロイオンス1177.20ドル、パラジウムは697.25ドル、為替は1$123円89銭前後の値動きで推移しております。