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2015年07月13日週末の海外相場は小安く推移したものの、国内金相場は円安要因から堅調に推移し1週間ぶりの高値圏へ上伸↑

週末10日のNY金相場は、急落していた中国株価が持ち直した事や、ギリシャの救済支援への進展期待からリスクオフが後退し、安全資産としての金は相対的に売りが優勢となり続落。中心限月の8月限は1トロイオンス1157.90ドル(-1.30ドル)と、小幅ながら値を下げて取引きを終了。序盤の金相場は、売りが優勢となった前日相場を背景に安値拾いの買いに支えられたほか、外為市場ではドル高が一服した事も割安感に繋がり堅調に推移した。ただその後は、中国の株式相場が最近の急落から持ち直した事や、ギリシャが債権者に改革案を本日中に提示するとの報を受け、ギリシャ救済策合意への期待が高まった事から、市場ではリスク回避姿勢が緩和し、相対的に安全資産としての金は上値を抑えられ徐々に上げ幅を縮小した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が講演で「年内の利上げが適切」との意向を改めて示したことも、金相場には下押し材料となり、結局引けにかけてマイナスサイドに沈下してこの日の取引を終えた。
イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は10日、今年利上げを開始するとの見方に変わりはないと述べ、その後の利上げはゆっくりとしたペースになるとあらためて表明した。「しかしながら強調しておきたいのは、経済とインフレがたどる道筋は依然としてかなり不透明であり、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得る」と述べた。また、国際情勢、特に最近のギリシャの財政問題や、中国経済に絡むリスク要因についても警鐘を鳴らした。

今週5営業日の金相場は、引き続きギリシャ情勢に対する先行き懸念や、中国の株価急落を背景とした思惑から売り買いが交錯。安全資産としてのリスク回避需要として支えられた一方で、ドルがユーロに対して上昇した事が割高感に繋がり値を下げた。週末終値(1157.90ドル)では、前週2日終値(1163.50ドル)に対して、1トロイオンス-5.60ドル(-0.4%)と、2週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1161.28ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。

《NY金相場 週間の値動き(7月6日~7月10日)

07/06   1173.20ドル (+9.70ドル)

07/07   1152.60ドル (-20.60ドル)

07/08   1163.50ドル (+10.90ドル)

07/09   1159.20ドル (-4.30ドル)

07/10   1157.90ドル (-1.30ドル)
※前週2日相場比:1トロイオンス-5.60ドル(-0.4%)

5営業日の金平均価格:1トロイオンス1161.28ドル





国内の金相場は週末の海外相場では引き続き小安く推移したものの、為替が円安・ドル高に振れた事を映して続伸。買取ベースでは1gあたり4,906円(+38円)と、先週7日相場以来およそ1週間ぶりの高値に値戻し、買取では再び4,900円台へ価格をのせました。7月現在までの金相場の値動きは、高値4,962円(2日相場)、安値4,825円(9日相場)、平均価格4,916円(8営業日)となっております。

《7月現在の金相場価格推移(買取)》

07/13   4906円 (+38円)

07/10   4868円 (+43円)

07/09   4825円 (-54円) ※最安値

07/08   4879円 (-69円)

07/07   4948円 (-8円)

07/06   4956円 (+8円)

07/03   4948円 (-14円)

07/02   4962円 (+6円) ※最高値

07/01   4956円 (-17円)

本日までの7月の金相場平均価格:4916円/g



現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1162.85ドル、為替は1$122円61銭前後の値動きで推移しております。