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【金相場】15日のNY金相場は、ドル高を背景に軟調地合いが継続し続落。中心限月の8月限は1トロイオンス1147.40ドル(-6.10ドル)と、5営業日続落して取引きを終了。この日は、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が下院金融サービス委員会の公聴会で、労働市場は着実に改善するとみられ、海外情勢の混乱で米経済がその軌道を外れる可能性は低いとの見方を示した。その上で、年内の利上げは適切との姿勢を改めて表明した事から、金は売りが先行した。また、朝方発表された米の経済指標が軒並み良好な内容となった事で、外為市場ではドルが主要通貨に対して上昇。ドル建ての金は割高感からも売りを誘い下げ幅を拡大した。売り一巡後は、ギリシャ議会による財政改革案の採決待ちで、結果を見極めたいとした様子見から、一部で買い戻される場面もあったが、結局この日は5営業日続落して取引きを終えた。
イエレン議長は下院金融委員会が開いた公聴会で、経済成長が力強さを増し失業率が低下するという当局の見通しが実現すると想定し、連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を年内に引き上げる可能性は高いとの認識をあらためて示した。議長は質疑応答で、利上げ決定は全ての会合であり得ると述べ、事前に記者会見を予定している会合だけにとどまらないとの見方を示し、「利上げを早めに行うと、その後の利上げの軌道がより緩やかになる可能性がある一方、引き締め時期を待ち過ぎると利上げベースが速まることになり得る」と語った。
国内の金相場は引き続き軟調地合いとなった海外相場安を映して続落。買取ベースでは1gあたり4,893円(-13円)と、小幅ながら値を落とし2日続落となりました。
《7月現在の金相場価格推移(買取)》
07/16 4893円 (-13円)
07/15 4906円 (-17円)
07/14 4923円 (+17円)
07/13 4906円 (+38円)
07/10 4868円 (+43円)
07/09 4825円 (-54円) ※最安値
07/08 4879円 (-69円)
07/07 4948円 (-8円)
07/06 4956円 (+8円)
07/03 4948円 (-14円)
07/02 4962円 (+6円) ※最高値
07/01 4956円 (-17円)
本日までの7月の金相場平均価格:4914円/g
【パラジウム相場】15日のNYパラジウム相場は、イエレン議長の議会証言や、良好な内容となった米の経済指標を受けたドル高を背景に売られ続落。中心限月の9月限は1トロイオンス642.90ドル(-14.20ドル)と、2営業日続落して取引きを終えた。この日のパラジウムは、イエレンFRB議長が半期議会証言で、年内の利上げは適切との姿勢を改めて表明したことから、外為市場ではドル買いが進行。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に割高感から相場を圧迫され軟調に推移した。また、この日発表された米の経済指標(卸売物価・鉱工業生産・ニューヨーク州製造業景況指数)が、それぞれ良好な内容となった事もドル高要因となり、パラジウムは下げ幅を拡大した。売り一巡後は、安値拾いの買いや、米の経済成長期待観測から一部で買い戻され、やや下げ幅を縮小するも、この日は売りが優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウム値を下げたNY市場を映して軟調に推移。買取では1gあたり2,738円(-27円)と、昨日の下げ幅と同額を値下げ、2日続落となりました。
《7月現在までのパラジウム相場価格推移(買取)》
07/16 2765円 (-27円)
07/15 2765円 (-27円)
07/14 2792円 (+65円)
07/13 2727円 (+65円)
07/10 2662円 (-16円) ※最安値
07/09 2678円 (-38円)
07/08 2716円 (-151円)
07/07 2867円 (+16円)
07/06 2851円 (-65円)
07/02 2943円 (+119円) ※最高値
07/01 2824円 (+32円)
本日までの7月のパラジウム相場平均価格:2790円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1148.55ドル、パラジウムは643.70ドル、為替は1$123円82銭前後の値動きで推移しております。