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2015年07月27日時間外取引で切り返した海外相場高を映し、国内金相場は8営業日ぶりに反発↑

【金相場】週末24日のNY金相場は、ここ最近の調整安を背景に、金の買い持ち高を手じまう動きが加速し軟調に推移。中心限月の8月限は1トロイオンス1085.50ドル(-8.60ドル)と、マイナスに転じて反落。中心終値では2010年2月相場以来およそ5年5カ月ぶりの安値水準で取引きを終了した。FRBが年内に利上げに踏み切る可能性が高いとの観測が高まっている事から、この日も金は売りが先行し軟調に推移した。また、この日発表の中国の7月財新製造業PMIが予想外に低下したことや、ユーロ圏、ドイツの7月製造業PMI速報値も下振れたことで、需要の先行き懸念も売り要因となり下げ幅を拡大した。ただその後は、米国の6月新築住宅販売件数が予想に反して大きく減少した事から、外為市場ではドルがユーロに対して軟調に推移。ドル高圧力の後退から金に割安感が生じたほか、この日も米の株式相場が下落したのを受けて、相場は一時買い戻しに転換。週末を前にした持ち高調整目的の買い支えもあり、一段の下げは回避された。

今週5営業日の金相場は、最近のリスク要因となっていたギリシャ不安が後退し、前週のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を受けて、米の利上げ観測の高まりから相場を圧迫された。また同時に外為市場ではドル買いが進行した事による割高感からも売りを誘い、一段安の水準で週間推移となった。週末終値(1085.50ドル)では、前週末終値(17日相場1131.90ドル)に対して、1トロイオンス-46.40ドル(-4.1%)と、4週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1096.28ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。

《NY金相場 週間の値動き(7月20日~7月24日)

07/20   1106.80ドル (-25.10ドル)

07/21   1103.50ドル (-3.30ドル)

07/22   1091.50ドル (-12.00ドル)

07/23   1094.10ドル (+2.60ドル)

07/24   1085.50ドル (-8.60ドル)
※前週末17日相場比:1トロイオンス-46.40ドル(-4.1%)

5営業日の金平均価格:1トロイオンス1096.28ドル





国内の金相場は、時間外取引で切り返された海外相場高を映して上昇。買取ベースでは1gあたり4,679円(+23円)と、8営業日ぶりにプラスに転じ、最近の安値圏推移から持ち直しました。

《7月現在の金相場価格推移(買取)》

07/27   4679円 (+23円)

07/24   4656円 (-30円) ※最安値

07/23   4686円 (-11円)

07/22   4697円 (-24円)

07/21   4721円 (-166円)

07/17   4887円 (-6円)

07/16   4893円 (-13円)

07/15   4906円 (-17円)

07/14   4923円 (+17円)

07/13   4906円 (+38円)

07/10   4868円 (+43円)

07/09   4825円 (-54円)

07/08   4879円 (-69円)

07/07   4948円 (-8円)

07/06   4956円 (+8円)

07/03   4948円 (-14円)

07/02   4962円 (+6円) ※最高値

07/01   4956円 (-17円)

本日までの7月の金相場平均価格:4850円/g



現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1099.50ドル、為替は1$123円56銭前後の値動きで推移しております。