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【金相場】NY金はウクライナ情勢への懸念が再燃した事で、地政学的リスクを背景に買われ反発。中心の6月限は1トロイオンス1309.1ドル(+10.8ドル)と1300ドルを超え、3月25日以来2週間ぶりの高値で取引を終了。値を上げた背景に、クリミア同様にウクライナ東部のドネツク州などでロシア編入を求める動きが見られ、近く住民投票を実施すると報じられた事により、再びウクライナ情勢悪化への懸念から、リスク回避目的で金を買う動きが活発となった事が値を上げた要因に。また、日銀総裁が昨日の会見で、現時点での追加金融緩和に否定的な見解を示したことを受け、対円を中心にドル売りが進み、ドルと逆の相対関係を持つ金にとって買い材料となった模様。国内の金は為替が急激な円高・ドル安に振れながらも値を上げ反発。買取では1gあたり4,594円(+8円)と、小幅ながら値を上げました。
【パラジウム相場】NYパラジウムは前日の値を下げた反動から反発し、中心6限月は1トロイオンス775.85ドルと、+8.20ドル(+1.1%)で取引を終了。昨日は、高値警戒感から一時的に売りが進み大幅安となったパラジウムは、ウクライナ情勢への懸念が再燃している事を背景に買い戻された形に。現在、ウクライナ東部のドネツク州などでロシア編入を求める動きが見られ、近く住民投票を実施するとの憶測から値動きが激しくなる恐れも。
国内パラジウムも本日反発。買取ベースでは2,705円(+10円)と、再び2,700円台へ価格をのせております。4月に入ってからも高値圏を維持し堅調に推移しているパラジウムは、昨日大幅安となった2,695円(前営業日-86円)以外、全日2,700円台で推移しております。本日までの4月のパラジウム平均は買取では2,748円。依然としてロシアとウクライナ情勢の先行きが不透明な事で、供給懸念によりパラジウムは乱高下しながらも高値圏で推移。
現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:35現在の金は1トロイオンス1312.60ドル、パラジウムは778.50ドル、為替は1$101円95銭前後の値動きとなっております。