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週末31日のNY金相場は、米雇用コスト鈍化を受けたドル安を背景に買われ反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1095.10ドル(-6.40ドル)で取引きを終了した。序盤の金相場は前日相場同様、ドル高に相場を圧迫され売りが優るなど軟調に推移していた。ただ、この日発表された米の4-6月期雇用コスト指数が予想を大きく下回り、過去最低の伸びにとどまったことから、最近の連邦準備理事会(FRB)の9月利上げ観測が後退し、金は買い戻された。また、同時に外為市場ではドルが主要通貨に対して売られた事も割安感につながり、金は上げ幅を拡大。一時、この日の高値1103ドルまで上昇する場面もあった。その後は、発表された米の経済指標(7月シカゴ購買部協会景気指数)が良好な内容となり、ドルが持ち直す場面では金の上昇も一服し、売りが再開するも、7月ミシガン大学消費者信頼感指数確定値が下方修正されたことが相場の下支えとなり、結局この日はプラス圏で取引きを終えた。
今週5営業日の金相場は、中国株価急落を不安視した世界的な株安を背景に安全資産として買われた一方で、引き続き米の利上げ観測の高まりから相場を圧迫され、売り買いまちまちの値動きとなった。週末終値(1095.10ドル)では、前週末終値(24日相場1085.50ドル)に対して、1トロイオンス+9.60ドル(+0.9%)と、最近の弱地合いからやや持ち直し5週間ぶりにプラスで越週。また、5営業日の平均相場は1093.80ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(7月27日~7月31日)
07/27 1096.40ドル (+10.90ドル)
07/28 1096.20ドル (-0.20ドル)
07/29 1092.60ドル (-3.60ドル)
07/30 1088.70ドル (-3.90ドル)
07/31 1095.10ドル (+6.40ドル)
※前週末24日相場比:1トロイオンス+9.60ドル(+0.9%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1093.80ドル
国内の金相場は、週末のNY市場がプラスに転じた事を映して上昇。買取ベースでは1gあたり4,764円(+21円)と、反発し堅調に推移しました。
《直近10営業日の金相場価格推移(買取)》
08/03 4674円 (+21円)
07/31 4653円 (-38円)
07/30 4691円 (+23円)
07/29 4668円 (+19円)
07/28 4649円 (-30円) ※最安値
07/27 4679円 (+23円)
07/24 4656円 (-30円)
07/23 4686円 (-11円)
07/22 4697円 (-24円)
07/21 4721円 (-166円) ※最高値
直近10営業日の金相場平均価格:4,677円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1094.75ドル、為替は1$124円04銭前後の値動きで推移しております。