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週末7日のNY金相場は、発表された7月の米雇用統計が底堅い内容となった事から売りが出た一方で、ドル安や株式相場の続落を受けた資金流入から買い戻され続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1094.10ドル(+4.00ドル)と2営業日続伸し、先月末(31日相場)以来1週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。米の利上げ時期を探る指標として、市場の関心が高い米の7月雇用統計を控え様子見姿勢が広がる中、序盤の金相場は警戒感から売りが先行し小安く推移した。その後、朝方発表された雇用統計は、非農業部門就業者数の増加幅が市場予想を下回るなどやや下振れた内容だったものの、平均時給や週平均労働時間が増加し全体的に底堅い内容となった事から、9月の利上げ観測がより強まり、金相場は売りが膨らみ一時この日の安値1081.40ドルまで値を下げた。ただその後は、米の早期利上げ観測の高まりから、米欧の株価指数が下落した事による金への資金流入があったほか、原油安を受けた米国債利回り低下に伴うドル売りが活発化した事による割安感から、金は買い戻しに転じ急反発。一時1100ドル近辺まで値を伸ばす場面もあった。途中、週末を前にした持ち高調整売りや、原油相場の安値推移が重しとなり上げ幅を縮小するも、この日も買いが優勢で取引きを終えた。
7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が21万5000人増となった。市場予想の22万3000人増には届かなかったものの、引き続き底堅い内容となった。失業率は前月から横ばいの5.3%と、7年ぶり低水準にとどまった。
今週5営業日の金相場は、米国の株式相場が軟調に推移した事から資金流入があった一方で、引き続き米の利上げ観測の高まりからドルが買われた場面では相場を圧迫され、売り買いまちまちのレンジ相場で推移。週末終値(1094.10ドル)では、前週末終値(31日相場1095.10ドル)に対して、1トロイオンス-1.00ドル(-0.1%)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を下げ越週。また、5営業日の平均相場は1093.80ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(8月3日~8月7日)
08/03 1089.40ドル (-5.70ドル)
08/04 1090.70ドル (+1.30ドル)
08/05 1085.60ドル (-5.10ドル)
08/06 1090.10ドル (+4.50ドル)
08/07 1094.10ドル (+4.00ドル)
※前週末31日相場比:1トロイオンス-1.00ドル(-0.1%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1089.98ドル
国内の金相場は週末のNY市場では上伸したものの、為替が円高に振れた事を受けて軟調に推移。買取ベースでは1gあた4,664円(-13円)と小幅ながら4営業日ぶりに値を下げマイナスに転じました。
直近10営業日の金相場価格推移(買取)》
08/10 4662円 (-13円)
08/07 4677円 (+18円)
08/06 4659円 (+4円)
08/05 4655円 (+23円)
08/04 4632円 (-42円) ※最安値
08/03 4674円 (+21円)
07/31 4653円 (-38円)
07/30 4691円 (+23円) ※最高値
07/29 4668円 (+19円)
07/28 4649円 (-30円)
直近10営業日の金相場平均価格:4,662円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1094.10ドル、為替は1$124円36銭前後の値動きで推移しております。