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週末21日のNYパラジウム相場は、大幅高となった前日までの利益確定売りや、引き続き中国経済への先行き警戒感、世界的な株安の進行を背景に売りが優勢となり反落。中心限月の9月限は1トロイオンス604.45ドル(-18.80ドル)と、3営業日ぶりに値を下げて取引きを終了。序盤のパラジウムは、引き続きドル安の進行を受けた割安感や、前日までの大幅高を継続し買いが先行した。一方、この日発表された8月の中国製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値が6年半ぶりの低水準となったことから、同国経済の減速懸念が拡大。米の株式相場をはじめ、世界的な株安の連鎖が重しとなり、相場は次第に売りが優勢に反転した。また、今後の中国経済の減速が他国にどれほどの影響を与えるか未知数な事から、投資家心理が急速に悪化。商品相場が軒並み下落した事も響き、パラジウムも売りが拡大し一時600ドルを割り込む場面もあった。途中、ドル安が加速した事から割安感につながり下げ幅を縮小するも、大幅高となった前日までの利益を確定する動きや、週末を前にした持ち高調整売り、原油相場が需要の弱さを意識され水準を切り下げた事が相場の重しとなり、この日はマイナス圏で取引きを終えた。中心9月限の値動きは、高値625.15ドル、安値599.00ドル、終値604.45ドル。
週間5営業日のパラジウムは、最近の弱地合いを受けた割安感や、ドル安の進行を背景に買い戻された一方、中国経済への警戒感の高まりや、原油相場の水準切り下げ、世界的な株安連鎖が重しとなり売り買いまちまちの値動きとなった。週末終値(21日相場:604.45ドル)では、前週末14日終値(617.50ドル)に対して1トロイオンス-13.05ドル(-2.1%)と、マイナスに転じて越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス604.40ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(8月17日~8月21日)》
08/17 613.80ドル (-3.70ドル)
08/18 597.00ドル (-16.80ドル)
08/19 609.75ドル (+12.75ドル)
08/20 623.25ドル (+13.50ドル)
08/21 604.45ドル (-18.80ドル)
※前週31日終値比:1トロイオンス-13.05ドル(-2.1%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス609.65ドル
国内のパラジウムは売りが優勢となった週末のNY相場や、為替が円高に振れた事が重なり大幅反落。買取では1gあたり2,500円(-119円)と、前2営業日の上昇基調から反転し、本日は3営業日ぶりにマイナスに転じ再び月初来安値に沈下しました。
《本日までの8月のパラジウム相場価格推移(買取)》
08/24 2500円 (-119円) ※最安値
08/21 2619円 (+38円)
08/20 2581円 (+43円)
08/19 2538円 (-70円)
08/18 2608円 (-16円)
08/17 2624円 (+32円) ※最高値
08/12 2592円 (±0円)
08/11 2592円 (+54円)
08/10 2538円 (-27円)
08/07 2565円 (+27円)
08/06 2538円 (-5円)
08/05 2543円 (+16円)
08/04 2527円 (-76円)
08/03 2603円 (-32円)
8月現在のパラジウム相場平均価格:2,569円/g
12:10現在のパラジウム相場は1トロイオンス594.85ドル前後の値動きで推移しております。