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2015年09月02日NY市場や、円高要因から国内貴金属は総じて軟調に推移↓

【金相場】1日のNY金相場は、中国の景気不安を背景に世界的な株安が再燃する中、安全資産としての買いが入り反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1139.80ドル(+7.30ドル)と、先月21日相場以来およそ1週間半ぶりの高値に戻して取引きを終了した。この日の金相場は、発表された中国の8月製造業PMIが低調な内容となった事から、同国経済への先行き不安が強まり序盤より買いが先行。また、同国株価や、アジア圏、米欧でも株安となるなど世界的な株安連鎖の状況に、リスク回避姿勢の高まりから安全資産とされる金は買いを集め上昇した。同時に、中国を起点とした今後の世界経済への先行きに不透明感が広がった事から、米の早期利上げ観測が後退し、外為市場ではドルが主要通貨に対して軟調に推移。ドル建ての金商品は割安感からも買われ上げ幅を拡大した。途中、原油相場が大きく値を下げたほか、利益確定売りに押され上げ幅を縮小する場面もあったが、米の株価が下げ幅を広げた事による資金流入に支えられ、この日は買いが優勢で取引きを終えた。

国内の金相場はNY市場では買いが優勢となったものの、為替が円高に振れた事を受けて反落。買取ベースでは1gあたり4,705円(-29円)と、最近の連続高から一服し本日は4営業日ぶりにマイナスに転じました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

09/02   4705円 (-30円)

09/01   4734円 (+10円)

08/31   4724円 (+30円)

08/28   4694円 (+41円)

08/27   4653円 (-31円) ※最安値

08/26   4684円 (-43円)

08/25   4727円 (-127円)

08/24   4854円 (-46円)

08/21   4900円 (+62円) ※最高値

08/20   4838円 (+54円)

直近10日間の金相場平均価格:4,751円/g





【パラジウム相場】1日のNYパラジウム相場は、最近の高値反動による利益確定売りに押されたほか、発表された中国の経済指標(8月製造業PMI)が冴えない内容となった事から、同国経済の先行き不安の強まりを背景に4営業日ぶりに反落。中心限月の12月限は1トロイオンス579.20ドル(-23.05ドル)と、4営業日ぶりにマイナスに転じて取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までに3日連日で上昇するなど、およそ1週間半ぶり(8月21日相場来)の高値をつけていた事もあって序盤より利益確定売りが出た。また、発表された中国の8月製造業PMIが景気判断基準の50を下回った事を受け、同国経済の先行き警戒感が再燃。アジアをはじめ、米欧の株式相場も軒並み下落し、再び世界的な株安連鎖の様相に相場を圧迫されたほか、この日は原油相場が大きく売られた事も重しとなり売りが加速した。途中、ドル安を背景に割安感から買い戻される場面もあったが、米の8月ISM製造業景況指数の下振れを嫌気され、この日は4営業日ぶりに値を下げて取引きを終えた。

国内のパラジウムは海外相場が4営業日ぶりに値を下げた事や、円高要因が重なり反落。買取では1gあたり2,354円(-92円)と、ここ最近の急速な切り返しもあって、本日は5営業日ぶりにマイナスに転じました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

09/02   2354円 (-92円)

09/01   2446円 (+48円)

08/31   2398円 (+11円)

08/28   2387円 (+200円)

08/27   2187円 (+11円)

08/26   2176円 (-130円) ※最安値

08/25   2306円 (-194円)

08/24   2500円 (-119円)

08/21   2619円 (+38円) ※最高値

08/20   2581円 (+43円)

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,395円/g



現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1138.65ドル、パラジウムは573.40ドル、為替は1$120円10銭前後の値動きで推移しております。