相場情報

毎日の地金や貴金属などの相場動向、世界情勢やマーケット市況などをご紹介。

相場情報

HOME > 相場情報

2015年09月07日週末のNY市場の値動きや、為替要因から国内金相場は引き続き軟調に推移↓

週末4日のNY金相場は、米の雇用統計の発表を受けて売り買いが交錯した後、週末を前にした持ち高調整や、米の利上げ観測をめぐる思惑に相場を圧迫され続落。中心限月の12月限は1トロイオンス1121.40ドル(-3.10ドル)と、小幅ながら値を下げ、3営業日続落して取引きを終了。序盤の金相場は、米の雇用統計発表を控えた様子見姿勢から売り買いまちまちの値動きで推移。その後、労働省から発表された米の8月雇用統計で、非農業部門雇用者数が17.3万人増と、前月比・市場予想を共に下回り低調な内容となった事から、金を買う動きが急速に強まった。しかし一方で、失業率が7年4カ月ぶりの低水準となったほか、平均時給が上昇した事をきっかけに、9月利上げの可能性も否定できないとの見方から、金は売りに急転換した。その後は、ドルの値動きや、株価の動向を眺めて小動きな展開となったが、週末を前にした持ち高調整などに押され、そのままマイナス圏で取引きを終えた。

今週5営業日の金相場は、中国経済の先行き不安を起点とした世界的な株安が一服した事による過度な警戒感の緩和から、投資家のリスク回避姿勢が後退。また、米の利上げ観測の思惑も相場の下押し材料となり軟調に推移。週末終値(1121.40ドル)では、前週末終値(28日相場1134.00ドル)に対して、1トロイオンス-13.00ドル(-1.1%)と、2週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1130.36ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。

《NY金相場 週間の値動き(8月31日~9月4日)

08/31   1132.50ドル (-1.50ドル)

09/01   1139.80ドル (+7.30ドル)

09/02   1133.60ドル (-6.20ドル)

09/03   1124.50ドル (-9.10ドル)

09/04   1121.40ドル (-3.10ドル)
※前週末28日相場比:1トロイオンス-13.00ドル(-1.1%)

5営業日の金平均価格:1トロイオンス1130.36ドル





国内の金相場は軟調に推移した週末の海外相場や、為替が円高に振れた事を受けて続落。買取ベースでは1gあたり4,589円(-64円)と4営業日続落し、昨年11月11日相場以来およそ10ヶ月ぶりの安値水準に軟化しました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

09/07   4589円 (-64円) ※最安値

09/04   4653円 (-49円)

09/03   4702円 (-3円)

09/02   4705円 (-30円)

09/01   4734円 (+10円) ※最高値

08/31   4724円 (+30円)

08/28   4694円 (+41円)

08/27   4653円 (-31円)

08/26   4684円 (-43円)

08/25   4727円 (-127円)

直近10日間の金相場平均価格:4,687円/g



現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1125.90ドル、為替は1$119円32銭前後の値動きで推移しております。