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【金相場】10日のNY金相場は、前日まで下げが続いており、割安感が買いを誘ったほか、ドルがユーロに対して軟調に推移した事も支援材料となり反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1109.30ドル(+7.30ドル)と、6営業日ぶりにプラスに転じて取引きを終了した。この日の金相場は、前日まで5日続落するなど売り地合いが続いていた反動から、序盤より買いが先行し小高く推移。また、中国の生産者物価指数(PPI)の低下で、一段の景気減速懸念が強まったほか、ブラジル格付けがジャンク級に引き下げられ新興国の弱さが浮き彫りになったことから、世界経済をめぐる不安が再燃。安全資産としての金に買いが入り上昇を手伝った。上昇一服後は利益確定売りや、株高に押される場面もあったが、この日発表された米の経済指標(8月輸入物価指数・7月卸売在庫・卸売売上高)が、それぞれ冴えない内容となった事で、ドルが売られる場面では再び買いが入り、この日はプラス圏で取引きを終えた。中心12月限の値動きは、高値1114.10ドル、安値1102.50ドル、終値1109.30ドル。
国内の金相場は、売り過剰感から買い戻された海外相場高や、円安要因から上昇し反発。買取ベースでは1gあたり4,628円(+40円)と、昨日の下げをやや戻し、本日はプラス圏での推移となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
09/11 4628円 (+40円)
09/10 4588円 (-62円) ※最安値
09/09 4650円 (+38円)
09/08 4612円 (+23円)
09/07 4589円 (-64円)
09/04 4653円 (-49円)
09/03 4702円 (-3円)
09/02 4705円 (-30円)
09/01 4734円 (+10円) ※最高値
08/31 4724円 (+30円)
直近10日間の金相場平均価格:4,659円/g
【パラジウム相場】10日のNYパラジウム相場は、ドルがユーロに対して軟調に推移したことへの割安感や、米欧の株価上昇から買われ反発。中心限月の12月限は1トロイオンス592.50ドル(+14.55ドル)と、前日から+2.4%上昇し、中心終値では月初来高値(8月31日相場ぶり)を付けて取り引きを終了。序盤のパラジウムは、中国の生産者物価指数(PPI)の低下を背景に同国株価が反落したことや、売りが優った前日相場の流れを引き継ぎ小安く推移した。その後、米国の株式相場が上昇した事を好感し、パラジウムは次第に買いが優勢のプラス圏に浮上。また、この日発表された米の経済指標(8月輸入物価指数・7月卸売在庫・卸売売上高)が、それぞれ低調な内容となった事から外為市場ではドルがユーロに対して軟調に推移。ドル建てのパラジウムは割安感からも買いを集め上げ幅を拡大した。その後も、プラチナの反落を眺めつつも、原油相場の切り返しや、金の反発が支援材料となり、パラジウムは高値圏を維持して取り引きを終えた。中心12月限の値動きは、高値593.75ドル、安値573.70ドル、終値592.50ドル。
国内のパラジウムは大幅高となったNY市場や、為替が円安に振れた事を受けて反発。買取では1gあたり2,430円(+65円)と、昨日の下げ幅をほぼ値戻し、本日はプラス圏での推移となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
09/11 2430円 (+65円)
09/10 2365円 (-70円)
09/09 2435円 (+59円)
09/08 2376円 (+43円)
09/07 2333円 (-21円) ※最安値
09/04 2354円 (-44円)
09/03 2398円 (+44円)
09/02 2354円 (-92円)
09/01 2446円 (+48円) ※最高値
08/31 2398円 (+11円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,389円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金相場は1トロイオンス1113.50ドル、パラジウムは594.15ドル、為替は1$120円81銭前後の値動きで推移しております。