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【金相場】6日のNY金相場は、米貿易赤字の拡大から年内利上げ観測の後ずれを意識され買いが優勢となった。中心限月の12月限は1トロイオンス1146.40ドル(+8.80ドル)と3日続伸し、中心終値では先月24日相場以来およそ2週間ぶりの高値をつけて取引きを終了。序盤の金相場は、決め手難から方向感に乏しく前日終値を挟んだ展開で推移するなど小動きとなったが、発表された米国の8月貿易収支の赤字幅が予想以上に拡大した事を受けて、同国景気の減速懸念が浮上。金は発表と同時に上昇し買いを集めた。また、外為市場ではドルが軟調に推移した事による割安感や、米国の利上げ時期が予想されていたよりも後ずれするとの観測も引き続き相場を支えたほか、国際通貨基金(IMF)が世界の経済成長見通しを下方修正したことから、安全資産としての側面を持つ金を求める動きが活発化し上げ幅を拡大。一時1150ドルを上抜く場面もあった。その後は、株高や、ドルの戻りを受けて上値を抑えられるも、この日も買いが優勢となり終値では2週間ぶりの高値となった。中心12月限の値動きは、高値1151.00ドル、安値1134.50ドル、終値1146.40ドル。
国内の金相場は引き続き買いが優勢となったNY市場の値動きを映して3日続伸。買取ベースでは1gあたり4,745円(+39円)と、月初来高値を上抜き、再び直近高値圏内まで上昇する展開となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
10/07 4745円 (+39円)
10/06 4706円 (+11円)
10/05 4695円 (+96円)
10/02 4599円 (-7円) ※最安値
10/01 4606円 (-43円)
09/30 4649円 (-15円)
09/29 4664円 (-86円)
09/28 4750円 (-5円)
09/25 4755円 (+67円) ※最高値
09/24 4688円 (+23円)
直近10営業日の金相場平均価格:4,686円/g
【パラジウム相場】6日のNYパラジウム相場は、前日の下げに対する買い戻しや、ドル安による割安感、今後の需要増加観測が引き続き意識され急反発。中心限月の12月限は1トロイオンス707.70ドル(+18.50ドル)と、節目の700ドルを超えて、中心終値では6月18日相場以来およそ3ヶ月半ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日の下げに対する反動から序盤より買いが先行し堅調に推移。また、今後の需要増加観測が引き続き意識された事も相場の支えとなったほか、発表された米の8月貿易収支が予想以上に悪化した事によるドル安の流れも割安感につながり上げ幅を拡大。節目の700ドルを超えた以降も買いを集め、一時この日の高値714.80ドルまで上昇した。途中、ドルの戻りや、株式相場の弱い動きを眺めて上げ幅を縮小するも、堅調に推移している他貴金属の値動きや、原油相場の上昇が支援材料となり、引けまで高値圏を維持してこの日の取引きを終えた。ドイツ自動車大手(フォルクスワーゲン)の排ガス不正操作問題による今後の影響拡大や、需要増加を見込んだ急速な買い戻しから、パラジウムは強気推移となり一段高となった。
国内のパラジウムは、価格水準を切り上げた海外相場高を映して急反発。買取では1gあたり2,894円(+81円)と、昨日の下げに対する反動から大きく反発し、先日(5日相場:2,878円/g)付けた直近の高値を上抜き、7月3日相場以来およそ3ヵ月ぶりの高値水準へ上昇しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
10/07 2894円 (+81円) ※最高値
10/06 2813円 (-65円)
10/05 2878円 (+119円)
10/02 2759円 (+91円)
10/01 2668円 (-16円)
09/30 2684円 (+43円)
09/29 2641円 (-81円) ※最安値
09/28 2722円 (+54円)
09/25 2668円 (-37円)
09/24 2705円 (+232円)
直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,743円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:40現在の金相場は1トロイオンス1149.30ドル、パラジウムは713.05ドル、為替は1$120円24銭前後の値動きで推移しております。