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週末23日のNY金相場は、中国が予想外の利下げを発表した事から一時は買いが優勢となるも、対主要通貨でのドル高を受けた割高感や、株式相場の上昇が重しとなり続落。中心限月の12月限は1トロイオンス1162.80ドル(-3.30ドル)と、3営業日続落し、9日相場以来およそ2週間ぶりの安値で取引きを終了。序盤の金相場は、方向感に乏しく売り買いが交錯する中、前日までの売りが優った安値反動から買い戻され小高く推移した。またこの日、中国人民銀行が政策金利と預金準備率の引き下げを決定した事を受けて、景気持ち直しによる需要回復の期待感から、金は買いを集め一時1180ドル圏内まで上昇する場面もあった。一方で、世界的に株高となった事や、外為市場ではドルが主要通貨に対して上昇した事から相場は次第に失速。原油相場の反落や、週末を前にした持ち高調整売りに押された事もあって、結局マイナス圏に沈下してこの日の取引きを終えた。ただ、ECBの追加緩和期待や、中国の景気刺激策を背景に、市場に資金が流入しやすい環境は続くとみられ下値も限定的となった。中心12月限の値動きは、高値1179.40ドル、安値1158.60ドル、終値1162.80ドル。
今週5営業日の金相場は、連騰で値を伸ばした前週までの高値反動から利益確定売りが出たほか、発表された米の経済指標がまずまずの内容になったほか、外為市場ではドル買いが進んだ事による割高感に相場を圧迫され、20日相場を除いて売りが優るなど軟調に推移。週末終値(1162.80ドル)では、前週末終値(16日相場1183.10ドル)に対して、1トロイオンス-20.30ドル(-1.7%)と、3週間ぶりにマイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1169.26ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(10月19日~10月23日)
10/19 1172.80ドル (-10.30ドル)
10/20 1177.50ドル (+4.70ドル)
10/21 1167.10ドル (-10.40ドル)
10/22 1166.10ドル (-1.00ドル)
10/23 1162.80ドル (-3.30ドル)
※前週末16日相場比:1トロイオンス-20.30ドル(-1.7%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1169.26ドル
国内の金相場は週末の海外相場では引き続き売り地合いとなったものの、円安の進行を背景に小高く推移し上伸。買取ベースでは1gあたり4,841円(+4円)と、小幅ながら値を伸ばし2営業日続伸となりました。
《10月現在の金相場価格推移(買取)》
10/26 4841円 (+4円)
10/23 4837円 (+24円)
10/22 4813円 (-33円)
10/21 4846円 (+35円) ※最高値
10/20 4811円 (-14円)
10/19 4825円 (-15円)
10/16 4840円 (-5円)
10/15 4845円 (+44円)
10/14 4801円 (+5円)
10/13 4796円 (+91円)
10/09 4705円 (-16円)
10/08 4721円 (-24円)
10/07 4745円 (+39円)
10/06 4706円 (+11円)
10/05 4695円 (+96円)
10/02 4599円 (-7円) ※最安値
10/01 4606円 (-43円)
本日までの10月金相場平均価格:4,767円/g
11:30現在の金相場は1トロイオンス1165.90ドル、為替は1$121円15銭前後の値動きで推移しております。