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2015年11月09日プラスに転じた週末の海外相場や、円安の進行から国内パラジウムは大きく反発↑

週末6日のNYパラジウム相場は、売りが続いた前日までの安値反動や、中国株の上昇、良好な内容となった米の経済指標を背景に反発。中心限月の12月限は1トロイオンス612.95ドル(+6.65ドル)と、5営業日ぶりにプラスに転じ、この日の貴金属市場では唯一上昇して取引きを終了。前日まで4日連続安と大きく売られていた反動買いから、この日のパラジウムは序盤より小高く推移。また、中国株が上昇基調となっている事も材料視され買いを促した。途中、発表された米の雇用関連指数が軒並み良好な内容となった事から、外為市場ではドル買いが強まり相場を圧迫。ドル建ての貴金属商品は割高感から総じて売りが進み、パラジウムも軟調に推移した。その後、発表された9月の米消費者信用残高が大きく増加し、自動車販売の堅調さが意識された事から相場は再び買いが優勢に反転。最近の下落による売り過剰感や、週末を前にした持ち高調整目的の買いが相場を支え、この日は貴金属市場では唯一プラス圏で取引きを終えた。中心12月限の値動きは、高値626.55ドル、安値597.65ドル、終値612.95ドル。

今週5営業日のパラジウムは、値を上げた日が1日(6日)、下げた日が4日(2日、3日、4日、5日)と、米の12月利上げ観測を背景に週始めより売りに押され軟調に推移。以降5日まで売りが継続し、同日には9月17日相場以来およそ1ヶ月半ぶりの安値に戻し、週末6日は安値拾いから買い戻される展開となった。週末終値(6日相場:612.95ドル)では、前週末30日終値(677.25ドル)に対して1トロイオンス-64.30ドル(-9.4%)と、4週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス627.40ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。

《NYパラジウム相場 先週の値動き(11月2日~11月6日)》

11/02   650.35ドル  (-26.90ドル)

11/03   644.00ドル  (-6.35ドル)

11/04   623.40ドル  (-20.60ドル)

11/05   606.30ドル  (-17.10ドル)

11/06   612.95ドル  (+6.65ドル)
※前週末30日終値比:1トロイオンス-64.30ドル(-9.4%)

5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス627.40ドル



国内のパラジウムは週末の海外相場がプラスに転じた事を映して反発。買取では1gあたり2,587円(+65円)と、円安の進行も重なり9営業日ぶりに大きく上昇。ここ最近の安値継続が一服し、本日貴金属市場では唯一プラス圏で推移する展開となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

11/09   2587円 (+65円)

11/06   2522円 (-75円) ※最安値

11/05   2597円 (-71円)

11/04   2668円 (-91円)

11/02   2770円 (-6円)

10/30   2770円 (-6円)

10/29   2776円 (±0円)

10/28   2776円 (-27円)

10/27   2803円 (-54円)

10/26   2857円 (+38円) ※最高値

直近10日間のパラジウム相場平均価格:2,712円/g


11:40現在のパラジウムは620.25ドル前後の値動きで推移しております。