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《連休中の金相場》
2日のNY金相場は、ウクライナ情勢の緊迫が再燃した事で大幅に値を上げ急伸。中心6月物は1トロイオンス1302.90ドル(前日比+19.50ドル)と、率では+1.5%の上昇率を示し5営業日ぶりに反発。ウクライナ政府が2日、東部のロシア国境付近で、親ロシア派武装勢力に対する攻撃を開始したと伝わった。ウクライナ国防省によると、軍のヘリコプターが親ロシア派の攻撃により撃墜され、乗員2人が死亡。これを受け今までの睨み合いから本格的な軍事衝突に発展する懸念が強まり、安全資産として金は買い戻され、1日の上げ幅としては3月12日以来の大幅上昇を記録するなど急伸。
週明け5日のNY金相場もウクライナ情勢の悪化を背景に買い進められ続伸。1トロイオンス1309.60ドルと、前営業日+6.70ドル上昇し、4月14日以来3週間ぶりの高値で取り引きを終了。ウクライナでは暫定政権側と、親ロシア派武装集団の衝突が続き、紛争が拡大する中で多数の死傷者を出すなど情勢は一層激化。事態が混迷の度合いを深めているとの懸念が強まり金買いが進んだ形に。25日に実施予定の大統領選挙を巡り、当面は混乱が続く模様。
《本日の金相場》
6日のNY金相場は、売り買いが交錯した後、小幅ながら3営業日ぶりに反落。中心限月6月物は1トロイオンス1308.60ドル(-0.70ドル)で終了。5日におよそ3週間ぶりの高値をつけるなど、最近の上昇の反動からひとまず利益確定を目的とする売りが出た事で値を下げた形に。依然としてウクライナ情勢が緊迫しており、東部ドネツク州の親ロシア派と反ロシア派の衝突が激化。更に緊張は南部にも拡大しているなど、ウクライナ大統領選挙が予定されている25日まで、先行き不透明感がくすぶる中、リスク回避的な買いが根強かった。同限月は前週後半に25ドル以上上伸し、現在節目となる1300ドルを上回り高値水準で推移。
連休明けの国内金相場は、海外市場が上昇した事を受け大幅高。買取では1gあたり4,579円(+62円)と、+1.3%超上伸し連休前の3日値をげた下げ幅を値戻した形に。
《連休中のパラジウム相場》
2日のNYパラジウムは4日ぶりに反落。中心6月限は812.40ドル(-1.75ドル)で取り引きを終了。5日のNYパラジウムは反発。中心月の6月物は1トロイオンス816.50ドル(+4.10ドル)で取り引きを終了。ウクライナを巡る暫定政権側と親ロシア派の衝突が激化し、死傷者を多数出すなど、沈静化の目処が立たず情勢は一層と悪化。25日に実施予定のウクライナ大統領選挙に対しロシア政府は認めない考えを示しており、欧米は選挙が無事に遂行される事が無い場合、ロシアに追加制裁を科すとし、新たな対立の火種に。
《本日のパラジウム相場》
6日のNYパラジウムは続伸。中心6月限は818.40ドルと、前営業日+1.90ドルと小高く推移し取引きを終了。依然としてウクライナ情勢が根強く意識されている他に、南アフリカでの鉱山ストが史上最長を記録するなど、解決の糸口が未だ見えずパラジウムの在庫量は危機的レベルまで減少。供給不安が一層と強まっている事でパラジウムは値を伸ばし、直近では最高値圏内で推移するなど、現在一段高となっております。25日に実施が予定されているウクライナ大統領選挙を巡り、暫定政権と親ロシア派の対立が一層激しさを増しており、混乱は東部から南部にも拡大。25日予定の大統領選挙の動向が今後の焦点に。
本日国内のパラジウムは為替が円高に振れた事で、前営業日と変わらずとなり買取では2,835円(±0円)。前営業日(5月2日)国内では2001年4月25日相場(買取2,851円)以来およそ13年ぶりの高値を更新するなど、現在一段高で推移しております。
現在、地金は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:15現在の金相場は1トロイオンス1312.70ドル、パラジウムは817.40ドル、為替は1$101円60銭前後の値動きで推移しております。