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2014年05月08日ウクライナの緊迫が一時緩和された事で、金・パラジウム共に反落。

《金相場》7日のNY金相場は、FRB議長の発言や、ウクライナ情勢の緊張緩和を背景に値を下げ続落。中心の6月物は1トロイオンス1288.90ドル(-19.70ドル)で取引きを終了。値を下げた背景に、FRBイエレン議長の上下両院経済合同委員会の公聴会での発言で、米経済の回復に伴い金融当局が緩和策を一段と縮小するとの観測が広がった事や、ロシア軍をウクライナ国境付近から撤退させたとのプーチン大統領による発言が伝わり、ひとまず沈静化に向かうとの見方から、最近の上昇を受けた反動で調整による利益確定売りが出た事で値を下げた形に。

国内の金相場も本日反落し、買取では4,526円(-53円)。直近10日の金相場は、最高値(4/28:4,584円)、最安値(5/2:4,517円)、平均では4,549円となっております。

《パラジウム相場》NYパラジウムは3日ぶりに反落し、中心限月の6月物は796.70ドル(-21.70ドル)と、最近の上昇を受けた高値反動から、利益確定売りが出た事で大きく値を下げ取引きを終了。ウクライナ情勢を背景に供給懸念から高値圏で推移していたパラジウムは、緊迫がひとまず沈静化され一時緩和されるとの観測から、調整売りが出た事で値を下げ反落。中心6限月としては4月23日相場(786.00ドル)以来およそ2週間ぶりの安値となりました。(800ドルを割ったのも同日ぶり。)依然としてウクライナ情勢の先行きが不透明な事で、値動きを左右されているパラジウムは当面乱高下を繰り返し、不安定な値動きで推移する模様。

国内パラジウムも本日値を下げ反落。買取では2,781円(-54円)と、4営業日ぶりに反落し4月24日相場以来およそ2週間ぶりの安値となり、買取では4月25日相場ぶりに2,800円を割っております。直近10営業日のパラジウム相場は最高値(5/2:2,835円)、最安値(4/22:2,727円)、平均では2,795円。

現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:00現在の金は1トロイオンス1289.55ドル、パラジウムは798.90ドル、為替は1$101円679前後の値動きで推移しております。