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週末4日のNYパラジウム相場は、米の雇用統計を背景にドル高となったにも関わらず、他貴金属の急騰や、米の株価上昇、ここ最近の下落に対する反動買いから大幅続伸。中心限月の3月限は1トロイオンス566.85ドル(+30.05ドル)と、大きく値を伸ばし、11月11日相場以来およそ3週間ぶりの高値に戻して取引を終了。この日のパラジウムは、買いが優った前日相場の流れを引き継ぎ序盤より堅調に推移した。一方、買い一服後は、日本や中国などアジア圏の株価が軒並み値を下げた事を受けてやや売り戻されたほか、ドル高に相場を圧迫され前日終値を挟む小動きな展開となった。その後、この日発表された米の11月雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を上回る増加となったことを受けて、連邦準備理事会(FRB)の今月利上げは確実との見方から、外為市場ではドルが上昇。ドル建てのパラジウムは割高感から相場を圧迫され、いったんは売りが強まった。しかし、ドル買いが限定的だったことや、ここ最近の下落に対する安値拾い、金をはじめ他貴金属が急騰したのを眺めた追随買いにより相場は急上昇。上げ幅を一気に拡大し一時570ドル超まで上昇する場面もあった。途中、目先の利益を確定する売りや、週末を前にした持ち高整理売り、原油安を背景にやや上げ幅を縮小するも、米の株価上昇が支援材料となり、そのまま高値を維持して取引を終えた。中心3月限の値動きは、高値574.0ドル、安値535.80ドル、566.85ドル。
今週5営業日のパラジウムは、値を上げた日が2日(3日・4日)、下げた日が3日(30日・1日・2日)と、週初めから半ばにかけ一段と売りが進んだ後、週末にかけ買い戻され4日にはおよそ3週間ぶりの高値まで値戻す展開となった。週末終値(4日相場:566.85ドル)では、前週末27日終値(550.65ドル)に対して1トロイオンス+16.20ドル(+2.8%)と、プラスに転じて越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス542.37ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(11月30日~12月4日)》
11/30 543.20ドル (-7.45ドル)
12/01 539.20ドル (-4.00ドル)
12/02 525.80ドル (-13.40ドル)
12/03 536.80ドル (+11.00ドル)
12/04 566.85ドル (+30.05ドル)
※前週末20日終値比:1トロイオンス+16.20ドル(+2.8%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス542.37ドル
国内のパラジウム相場は、大幅高となった週末のNY市場に加え、為替が円安に振れたことから大きく上昇。買取では1gあたり2,354円(+91円)と、ここ最近では最大の上げ幅を示し、11月12日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値に値戻しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
12/07 2354円 (+91円) ※最高値
12/04 2263円 (+49円)
12/03 2214円 (-49円) ※最安値
12/02 2263円 (-27円)
12/01 2290円 (+11円)
11/30 2279円 (-48円)
11/27 2327円 (-6円)
11/26 2333円 (+81円)
11/25 2252円 (-16円)
11/24 2268円 (-16円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2284円/g
11:20現在のパラジウムは565.60ドル前後の値動きで推移しております。