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2015年12月09日NY金は小幅に上振れるも、国内では売りが優勢に↓パラジウムも軟調に推移し2日続落。

【金相場】8日のNY金相場は、米の利上げ観測や原油安で売りが先行した後、世界経済の成長見通し不安の再燃から買い戻されるなど売り買いまちまち。中心限月の2月限は1トロイオンス1075.30ドル(+0.10ドル)と、ほぼ横ばいながら小幅に値を上げて取引きを終了。この日の金相場は、売りが優勢となった前日相場の流れを引き継いだほか、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測や、原油安の加速に伴いインフレヘッジを目的とした需要後退の思惑から、序盤は売りが先行した。しかし、中国経済の弱さを示す新たな統計(11月貿易収支)が発表され、世界経済の成長見通しに対する不安が再燃。アジアをはじめ米欧の株価が軒並み下落するなどリスクオフの動きが強まったほか、外為市場ではドルがユーロなどに対して売りに転じるなど、ドル建ての金商品は割安感から買い戻されプラス圏に浮上した。その後も、原油相場の切り返しや、ドルの値動きを眺めて売り買いが交錯し前日終値を挟んでもみ合ったが、結局小幅高となった。中心2月限の値動きは、高値1078.40ドル、安値1067.40ドル、終値1075.30ドル。

国内の金相場は、小動きな展開となった海外相場を映して、国内ではほぼ横ばい圏ながら小安く推移。買取ベースでは1gあたり4,551円(-3円)と、小幅ながら値を落とし2日続落となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

12/09   4551円 (-3円)

12/08   4554円 (-41円)

12/07   4595円 (+100円) ※最高値

12/04   4495円 (+24円)

12/03   4471円 (-59円) ※最安値

12/02   4530円 (+4円)

12/01   4526円 (+47円)

11/30   4479円(-56円)

11/27   4535円 (±0円)

11/26   4535円 (-1円)

直近10日間の金相場平均価格:4527円/g





【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、中国経済の先行き不安の再燃や、世界的な株安の広がり、一段安となった原油安を背景に売られ続落。中心限月の3月限は1トロイオンス547.90ドル(-7.55ドル)と、2日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、売りが優勢となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より軟調に推移。また、中国の貿易統計が11月も弱い内容となったことで、世界経済の成長見通しに対する不安が再燃。アジア、米欧など世界的な株安連鎖が嫌気され、プラチナ同様にパラジウムも売りが広がった。途中、外為市場ではドルが軟調に推移した事による割安感や、中国の自動車販売数の増加を好感され買い戻される場面もあったが、一段と売りが進んだ原油相場の水準割れが重しとなり、この日はマイナス圏で取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値561.25ドル、安値547.00ドル、終値547.90ドル。

国内のパラジウムは、売りが継続した海外相場を映して続落。買取では1gあたり2,300円(-27円)と、昨日と同額を値下げ、2営業日続落となりました。

《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

12/09   2300円 (-27円)

12/08   2327円 (-27円)

12/07   2354円 (+91円) ※最高値

12/04   2263円 (+49円)

12/03   2214円 (-49円) ※最安値

12/02   2263円 (-27円)

12/01   2290円 (+11円)

11/30   2279円 (-48円)

11/27   2327円 (-6円)

11/26   2333円 (+81円)

直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2295円/g


現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:20現在の金相場は1トロイオンス1077.60ドル、パラジウムは550.35ドル、為替は1$122円81銭前後の値動きで推移しております。