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週末11日のNY金相場は、リスク投資意欲が減退する中、資金の逃避先として買いが集まり反発。中心限月の2月限は1トロイオンス1075.70ドル(+3.70ドル)と、プラスに転じて取引きを終了。序盤の金相場は、売りが優勢となった前日相場の流れを引き継いだほか、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが決定されるとの観測から売りが先行し軟調に推移した。一方で、引き続き需給の緩みを警戒した売りから原油価格の下落が止まらず投資家心理が悪化。米の株価が下落してスタートした後、下げ幅を拡大するタイミングで、代替え資産としての金は急速に買い戻しの動きが強まり上昇した。また、外国為替市場ではドル売りが進んだ事も割安感を与え、相場は一時この日の高値1078.60ドルまで上げ幅を拡大した。市場では、来週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で、およそ10年ぶりとなる利上げが警戒されており、金は様子見から上値の重い展開が続いている。一方で、利上げ実施は既にある程度織り込んでいる感があり、今後は利上げ時期から利上げペースに議論の中心が移っていくとされ動向が注視されている。中心2月限の値動きは高値1078.60ドル、安値1061.80ドル、終値1075.70ドル。
今週5営業日の金相場は、買い戻しが殺到し急上昇した前週末相場の反動から値を下げたものの、ドル安やリスク回避姿勢の高まりから買い戻される場面もあって売り買いまちまち。ただ、来週の米FOMCを控え利上げへの警戒が意識された事や、一段と進んだ原油安が重しとなり上昇局面でも上値は重い展開となった。週末終値(1075.70ドル)では、前週末終値(4日相場1084.10ドル)に対して、1トロイオンス-8.40ドル(-0.7%)と、大幅上昇した先週相場から値を下げマイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1074.90ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NY金相場 週間の値動き(12月07日~12月11日)
12/07 1075.20ドル (-8.90ドル)
12/08 1075.30ドル (+0.10ドル)
12/09 1076.50ドル (+1.20ドル)
12/10 1072.00ドル (-4.50ドル)
12/11 1075.70ドル (+3.70ドル)
※前週末4日相場比:1トロイオンス-8.40ドル(-0.7%)
5営業日の金平均価格:1トロイオンス1074.90ドル
国内金相場は、週末の海外相場では買いが優りプラスに転じるも、円高・ドル安の進行を背景に相場を圧迫され軟調に推移。買取ベースでは1gあたり4,466円(-33円)と、本日はマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
12/14 4466円(-33円)
12/11 4499円 (±0円)
12/10 4499円 (-52円)
12/09 4551円 (-3円)
12/08 4554円 (-41円)
12/07 4595円 (+100円) ※最高値
12/04 4495円 (+24円)
12/03 4471円 (-59円) ※最安値
12/02 4530円 (+4円)
12/01 4526円 (+47円)
直近10日間の金相場平均価格:4519円/g
11:00現在の金相場は1トロイオンス1075.60ドル、為替は1$120円97銭前後の値動きで推移しております。