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11日のNYパラジウム相場は、原油安の進行から投資家心理の悪化を背景に圧迫されるも、ドル安や前日の下落に対する反動から買い戻され反発。中心限月の3月限は1トロイオンス544.80ドル(+2.55ドル)と、プラスに転じて取引きを終了。引き続き需給の緩みを警戒した売りから原油価格の下落が止まらず、世界的にリスクを回避する動きが強まった事から、序盤のパラジウムは売りが先行した。また、米の株価が大きく値を下げた事や、軟調に推移しているプラチナ相場が重しとなり追随売りに押され軟調に推移した。しかし、相場はドル安を眺めた割安感から次第に買いが優勢に反転。発表された米の経済指標もまずまずな内容となった事も好感されプラス圏に浮上した。ただ、来週の米FOMCを控えた様子見や、下げ止まらない原油相場を背景に大きくポジションを傾ける動きも乏しく、この日は小幅高で取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値549.00ドル、安値540.10ドル、終値544.80ドル。
今週5営業日のパラジウムは、値を上げた日が2日(9日・11日)、下げた日が3日(7日・8日・10日)と、大幅上昇した前週末の高値反動から週前半より売りが進み、その後は一進一退の値動きとなった。週末終値(11日相場:544.80ドル)では、前週末4日終値(566.85ドル)に対して1トロイオンス-22.05ドル(-3.8%)と、マイナスに転じて越週。また、5営業日の平均相場は1トロイオンス548.55ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。
《NYパラジウム相場 先週の値動き(12月07日~12月11日)》
12/07 555.45ドル (-11.40ドル)
12/08 547.90ドル (-7.55ドル)
12/09 552.35ドル (+4.45ドル)
12/10 542.25ドル (-10.10ドル)
12/11 544.80ドル (+2.55ドル)
※前週末4日終値比:1トロイオンス-22.05ドル(-3.8%)
5営業日のパラジウム平均価格:1トロイオンス548.55ドル
国内のパラジウムは、週末の海外相場ではプラスに転じたものの、為替が円高に振れた事から軟調に推移。買取では1gあたり2,236円(-10円)と、5営業日続落し、引き続きマイナス圏での値動きとなりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
12/14 2236円 (-10円)
12/11 2246円 (-38円)
12/10 2284円 (-16円)
12/09 2300円 (-27円)
12/08 2327円 (-27円)
12/07 2354円 (+91円) ※最高値
12/04 2263円 (+49円)
12/03 2214円 (-49円) ※最安値
12/02 2263円 (-27円)
12/01 2290円 (+11円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2278円/g
11:20現在のパラジウムは545.65ドル前後の値動きで推移しております。