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【金相場】5日のNY金相場は、中国経済に対する先行き不安の根強さや、中東の地政学的リスクへの警戒感から安全資産として買いを集め3営業日続伸。中心限月の2月限は1トロイオンス1078.40ドル(+3.20ドル)と、小幅ながら値を伸ばし、中心終値では昨年12月21日相場以来およそ2週間ぶりの高値に戻して取引きを終了。この日の金相場は全体的に小動きな展開となった中、前日相場同様に中国経済減速による世界経済の先行き不安や、中東の地政学的リスクへの警戒感から、安全資産としての金買いが継続し序盤より小高く推移。また、米の株価が投資家心理の悪化を背景に不安定な値動きとなった事も材料視され、一時1080ドル超まで上昇する場面もあった。ただ、買い一巡後は、前日までの上伸反動から利益を確定する売りが出たほか、外国為替市場ではECBによる追加金融緩和観測の高まりから、対ユーロでのドル高が進行し、ドル建ての金商品は割高感から売りを誘った。その後は、様子見から方向感に乏しく小動きな展開となるも、引き続き逃避需要が相場を支え、この日もプラス圏を維持して取引きを終えた。中心2月限の値動きは、高値1081.50ドル、安値1071.90ドル、終値1078.40ドル。
国内の金相場は、安全資産としての側面から引き続きNY市場が買われた事を映して小反発。買取ベースでは1gあたり4,421円(+4円)と、ほぼ横ばい圏ながら小幅に値を上げ、本日はプラス圏での推移となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
01/06 4421円 (+4円)
01/05 4417円 (-37円)
12/28 4454円 (-3円)
12/25 4457円 (-5円)
12/24 4462円 (-30円)
12/22 4492円 (+51円)
12/21 4441円 (-2円)
12/18 4443円 (-71円)
12/17 4514円 (+55円)
12/16 4459円 (+26円)
直近10日間の金相場平均価格:4,456円/g
【パラジウム相場】5日のNYパラジウム相場は、中国経済の失速に対する警戒感や、世界経済の先行き不安を背景に売りが継続し続落。中心限月の3月限は1トロイオンス535.75ドル(-8.45ドル)と、この日の貴金属市場では唯一マイナス圏で推移し、中心終値では先月2日相場以来およそ1ヶ月ぶりの安値に戻して取引きを終了。この日のパラジウムは前日相場に引き続き、中国経済減速による世界経済の先行き不安から、序盤より売りが継続し軟調に推移。また同様に、中国経済に対する不安感から、原油相場が再び下落基調を強めたほか、米の自動車販売が予想より弱かったことも意識され売りを誘った。途中、金やプラチナの上昇を眺めて、パラジウムも買い戻される場面もあったが、方向感に乏しかった米の株価動向や、対ユーロでのドル高進行を背景に相場を圧迫され、この日も売りが優勢で取引きを終えた。中心3月限の値動きは、高値548.65ドル、安値534.05ドル、終値535.75ドル。
国内のパラジウムは、引き続き弱地合いとなった海外相場安を映して軟調に推移。買取では1gあたり2,176円(-22円)と、本日貴金属市場では唯一マイナス圏で推移し続落となりました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
01/06 2176円 (-22円)
01/05 2198円 (-97円)
12/28 2295円 (-11円)
12/25 2306円 (+27円)
12/24 2279円 (±0円)
12/22 2279円 (-21円)
12/21 2300円 (-22円)
12/18 2322円 (-38円)
12/17 2360円 (+11円)
12/16 2349円 (+92円)
直近10営業日のパラジウム相場平均価格:2286円/g
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:00現在の金相場は1トロイオンス1177.70ドル、パラジウムは534.25ドル、為替は1$118円54銭前後の値動きで推移しております。