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2014年05月14日パラジウムが2日続伸↑国内では2001年4月以来の高値を再び更新。

《金相場》13日のNY金相場は小反落。中心の6限月は1トロイオンス1294.80ドル(-1.0ドル)で取引きを終了。外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドルの代替投資先とされ逆の値動きをしやすい金では売りがやや優勢に。一方で、ウクライナの先行き不透明から、安全資産として金を買う動きも見られ下値を支えた形に。ウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派武装勢力の拠点近くで13日、ウクライナ軍が待ち伏せ攻撃を受け兵士7人が死亡、8人が負傷した。ウクライナのコバル国防相代行はロシアとの「宣戦布告なき戦争」が行われていると述べ、情勢は混迷を続けている。

国内の金は本日小反落し、買取では4,556円(-2円)。5月に入っての金の値動きは本日までで、最高値(5月7日:4,579円)、最安値(5月12日:4,504円)、平均では4,537円となっております。

《パラジウム相場》 NYパラジウムは続伸し、中心限月の6月物は前営業日+8.55ドル値を上げて、1トロイオンス817.30ドルと、先週6日相場以来およそ1週間ぶりの高値をつけ取引きを終了。ウクライナの緊迫から供給への懸念が深刻化している事に加え、長期化している南アフリカの白金鉱山のスト絡みで、労働紛争問題により先週末にかけて4人が死亡した事件から、在庫が枯渇し供給への影響が一層不安視されている事で、白金につられパラジウムも値を伸ばした形に。節目の810ドルを超えた事で、更に上値を伸ばす可能性があるものの、最近の上昇による高値警戒感から調整売りが出る場合も。

国内のパラジウムも本日値を伸ばし、買取では2,846円(+36円)と2日続伸。値を上げた2日間の上げ幅はgあたり+65円となり、率では+2.2%上伸。世界の自動車販売数が増加している事による需要増し、一方でウクライナ問題や、南アのストの影響から供給減が続いている事で、需・供バランスが崩れパラジウムは高騰。本日も国内では先週7日につけた高値を上抜いて再び2001年4月25日以来となる過去13年来の高値を更新し一段高へ。年初来では1g+431円(+15.1%)値を上げております。5月のパラジウムの値動きは以下の通り。

【2014年5月 本日までのパラジウム価格推移(買取ベース)】

05/14 2846円 +38円

05/13 2808円 +27円

05/12 2781円  ±0円

05/09 2781円  ±0円

05/08 2781円 -54円

05/07 2835円  ±0円

05/02 2835円 +11円

05/01 2824円  +5円

本日までの5月のパラジウム平均:2,811円/g

現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:45現在の金は1トロイオンス1293.55ドル、パラジウムは816.05ドル、為替は1$102円17銭前後の値動きで推移しております。