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《金相場》先週末16日の金相場は、米の経済指標が良好な内容だった事で小幅続落。中心限月の6月物は1トロイオンス1293.40ドルと、前営業日-0.2ドルで取引きを終了。この日発表された米の4月住宅着工件数が、前月から大幅に増えた事を背景に、米の早期利上げ観測が改めて意識された事で金は値を下げた形に。一方で、5月の米消費者景況感が前月から低下した事や、依然として先行きの不透明感が強いウクライナ問題への警戒感から安全資産として買い戻され、取引き終盤には下げ幅を縮小し下値を支えた展開に。先週(12日~16日)の金相場は以下の通り。
【NY金 先週の値動き(12日~16日)】
5/12 1295.80ドル (+8.20ドル)
5/13 1294.80ドル (-1.00ドル)
5/14 1305.90ドル (+11.1ドル)
5/15 1293.60ドル (-12.3ドル)
5/16 1293.40ドル (-0.20ドル)
国内の金も本日値を下げ続落。買取ベースでは1gあたり4,526円(-16円)と、2日続落となりました。
《パラジウム相場》16日のパラジウムは反発。中心の6限月は1トロイオンス815.00ドル(+2.90ドル)で取引きを終了。前日に高値反動から売られた事による買い戻しが入った事で値を上げた形に。ウクライナ情勢の混乱や、南アの鉱山ストがいずれも長期化している事を背景に、市場在庫が危機的水準にまで低下。供給への懸念が一層高まっている事で、先週は週間では全日800ドル台で推移するなど水準を一段切り上げ高騰。14日には828.80ドルをつけ、中心6月物では2年9ヶ月ぶりの高値を更新し、週間平均は1トロイオンス816.39ドルと、直近では最高値圏で推移。
【NYパラジウム 先週の値動き(12日~16日)】
5/12 808.75ドル (+9.00ドル)
5/13 817.30ドル (+8.55ドル)
5/14 828.80ドル (+11.50ドル)
5/15 812.10ドル (-16.70ドル)
5/16 815.00ドル (+2.90ドル)
国内のパラジウムも本日小幅ながら値を上げ反発。買取では2,835円(+5円)。先週13日より買取りでは2,800円台と、高値圏で推移しているパラジウムの直近10営業日の値動きは最高値:2,873円(5/15)、最安値:2,781円(5/8)、平均では2,821円となっております。
現在、地金相場は地政学リスクや、世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。11:30現在の金は1トロイオンス1294.50ドル、パラジウムは816.35ドル、為替は1$101円54銭前後の値動きで推移しております。